au損害保険、業界最安値の自転車保険の開発・販売を開始
au損害保険は自転車小売り最大手のあさひ向けに専用の自転車保険を開発しました。
通常の保険より補償額を低くしたことにより、年間の保険料が「1680円」と業界で最も安い水準に抑えられているのが大きな特徴の1つです。
また、事故後に支払う保険金の上限は、従来の1億円で通常の保険と変わらないものの、本人が事故で入院した際の保険金は日額2000円と大幅に抑えられており、補償の対象を本人に限る「本人タイプ」と家族に広げた「家族タイプ」がある点も目立った特徴と言えます。
自転車保険、なぜ最近話題?
そもそも自転車保険が注目されるようになった背景は、2013年に神戸地裁で判決が出された自転車事故における多額の損害賠償命令です。この自転車事故は、小学生の男児が運転する自転車にはねられた女性が寝たきりとなったもので、約9500万円といった多額の賠償を命じる判決が出た衝撃の判例でした。
この判例以後、地方自治体によって自転車保険の加入を義務化したり補助金を交付するなどの対策をする動きが各地でみられ、自転車保険の重要性が大いに増したきっかけとなりました。
筆者自身も自転車保険の重要性を感じているからこそ、我が子の自転車を購入した際に迷うことなく自転車保険に加入した一人です。
年間数千円程度で万が一の事故に備える対策は当然に必要であり、ここで無保険というリスクテイク(危険を承知で行うこと。危険を冒すこと)をする理由が見当たりません。子どもが犯した事故に対する賠償を親が当然に行わなければならないことを考慮すると、なおさら自転車保険はお守りとして加入しておくべき保険であると考えます。
自転車小売り最大手のあさひは、2016年2月下旬に店頭で業界最安値の自転車保険案内を始めるようです。
(以下は、日経新聞より一部抜粋です)
au損保、自転車小売り最大手向け専用保険
au損害保険は自転車小売り最大手のあさひ向けに専用の自転車保険を開発した。通常の保険より補償額を低くし、年間の保険料を1680円と業界で最も安い水準に抑えた。自転車事故をめぐる訴訟では賠償額が高額化し、全国の自治体で保険加入を求める条例をつくる動きが広がっている。
事故後に支払う保険金の上限は1億円と通常の保険と変わらないが、本人が事故で入院した際の保険金は日額2000円と大幅に抑えた。補償の対象を本人に限る「本人タイプ」と家族に広げた「家族タイプ」をそろえた。あさひは全国に約415店舗を構える自転車小売りの最大手で、2月下旬に店頭で案内を始める。
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