日本生命がニトリ店内に保険ショップを展開 ~ターゲットを絞った戦略とは~
公開日:
:
生命保険
日本生命保険はニトリホールディングスと提携し、ニトリの店内で乗り合い代理店(保険ショップ)を展開します。日本生命が乗り合い募集を始めるのは以前から新聞などでニュースとなっており、新たに市場が変わると予測しておりましたが、早速その兆しが見えた感じがしております。
初めてこの記事を目にした時、新たな面白い発想だと率直に感じました。最近ではショッピングモール内に保険ショップが展開しているのをよく目にしますが、独立している保険ショップより顧客は足を運びやすいメリットがあると考えます。
家具や生活用品を販売しているニトリとのコラボレーションは保険の売り方に新しい風を吹き込む事になると私は確信しています。
ニトリの顧客年齢層は若年者から中高齢まで幅広い中で、やはり若いカップルや子育て世帯の年齢率が高いように思えます。そこをターゲットにした新たな取り組みは成果が出ると私は予測します。
後はこのような顧客に対してどのような保険を提案・販売していくかに尽きるでしょう。
日経新聞の記事の中で、「学習机を買いに来た家族客に学資保険への加入を働きかける」などして独自色を出す模様ですが、残念ながらこれは的をえていないと私は考えます。なぜならば、学資保険を検討する世代が最も多いのは新たに子どもが出生した時だからです。
その世代が提案されて感動するような保険設計とはどのようなものか?
ニーズを掴む事ができた時、日本生命は更に躍進していく可能性が大いにあると私は予測しています。
(以下は日経新聞からの抜粋)
日生、ニトリの店内に乗り合い代理店 5年で50店めざす
日本生命保険はニトリホールディングスと提携し、ニトリの店内で乗り合い代理店(保険ショップ)を展開する。10月に都内の店舗で約50平方メートルの1号店を開き、主要都市を中心に今後5年間で50店程度の出店をめざす。結婚や出産、子どもの入学を機に家具をそろえたり買い替えたりする来店客には、保険の新規契約や変更を勧めやすいと判断した。
日生が5月に買収した乗り合い代理店のライフサロン(東京・千代田)が直営店を広げる。店舗名は「ニトリのほけん+ライフサロン」で、まずは10月30日に東京都江東区の店舗に1号店を開く。学習机を買いに来た家族客に学資保険への加入を働きかけるなどして独自色を出す。
PC用
関連記事
-
-
就業不能保険は必要か? -売りたいけど支払いたくない保険の典型-
突然ですが、もし「病気やけがで働けなくなった場合、その期間の収入を保障する保険があります」と言われた
-
-
保険委託社員の直接雇用は顧客のためになるのでしょうか
金融庁が3月末までに再委託販売の解消を求めていることから、今回、委託型販売をしていた主要代理店が販売
-
-
太陽生命保険の介護保険、自分だけでなく両親の介護費用も保障
介護状態になると色々な面で家族の負担が大きくなります。 例えば、介護保険を利用する場合でも自己負担金
-
-
三井生命保険の新しい遺言信託「未来メッセージ」は流行るか
想いを人に伝えるのは、口下手な日本人にとって決して容易なことではないと思います。 自分がもし突然命を
-
-
生保への「責任開始に関する特約」の導入が拡大しています
生命保険の責任開始は通常、申込書の受領・告知(もしくは診査)・第一回保険料の払い込みの3つが揃って初
- PREV
- 自転車保険を親の立場で考える
- NEXT
- 今こそ火災保険を見直すタイミングです!