三井生命保険の新しい遺言信託「未来メッセージ」は流行るか
公開日:
:
生命保険
想いを人に伝えるのは、口下手な日本人にとって決して容易なことではないと思います。
自分がもし突然命を落とすような出来事が起きてしまったら、伝える術もありません。
「終活」という言葉をよく耳にするようになりました。
自分の亡き後に遺族が困らないように、自分の人生のカーテンを引く際の一種のメッセージを残すために、自分の身を振り返り身の回りを整理するのです。
ノートに想いを書き記す人も多くなってきており、書店に行くと「終活ノート」の類が店頭に並んでいます。
「遺言」や「遺書」よりは手軽に書くことができるのが魅力だと思います。
三井生命の新しいサービス「未来メッセージ」はそんな時代の流れを汲んでのこともあるのではないでしょうか。
保険金の支払い時に受取人へメッセージを届けられるのは、とても良いことだと思います。
どんな気持ちでその保険を受取人に残したかも伝わるのではないでしょうか。
遺族にとっても、思いがけないメッセージは嬉しいものだと思います。
しかし、最近の流れとして、どうしてもWEB対応というのが気になるところです。
高齢者になるとWEBを使うのも難しくなってきます。
WEBのみの対応ですと、せっかく届けようと思っても利用できない高齢者が多いのではないでしょうか。
また、気持ちは変化していきますので、メッセージ内容を変更できるかどうかも気になりますので確認したいところです。
保険金の受取人へのメッセージですので、保険金請求されなければなりません。
日ごろから、家族・受取人にどこの保険会社に加入しているか等、必要最小限のことは伝えておく必要はありますね。
~~~~◇◆◇◆~~~~◇◆◇◆~~~~◇◆◇◆~~~~◇◆◇◆~~~~
三井生命、契約者からのメッセージを保険金受取人に届けるサービス開始
(以下、新日本保険新聞より一部抜粋)
三井生命は、4月1日からインターネットを利用して、契約者から預かったメッセージを将来の保険金等の支払い時に受取人へ届ける業界初のサービスとなる「未来メッセージ」の取り扱いを新たに開始する。
契約者が保険に加入したときの「家族への想い」や普段は伝えられなかった「家族への感謝の言葉」といったメッセージを、将来保険金等を支払う際にあわせて届けることで、受取人の経済面だけでなく、精神的な面からも役に立ちたいと考え、「未来メッセージ」サービスの取り扱いを開始することにした。
このサービスは、同社ホームページの契約者専用Webサイト「三井生命マイページ」から、契約者が受取人に宛てたメッセージや写真を登録しておき、将来の死亡保険金・満期保険金・年金等の支払い時に、同社がそのメッセージを印刷・封緘して、受取人に届ける。マイページ専用サービスであるため、利用する場合は、事前に所定の会員登録が必要となる。
PC用
関連記事
-
-
三井ダイレクト損保が三井住友海上あいおい生命の医療保険を販売開始
今回、MS&ADグループの三井ダイレクト損保で三井住友海上あいおい生命の医療保険の取り扱いを開始しま
-
-
生命保険契約を家族にも伝えておくことの大切さ
生命保険の加入率が高い日本ですが、実際に保険金を受け取る事由が発生した際に速やかに請求手続きが取れて
-
-
かんぽ生命、新商品で巻き返しなるか?業界の新たな風に期待
かんぽ生命保険の石井雅実社長は、早ければ2017年10月にも新商品を投入する考えを明らかにしました。
-
-
高い保険を売っている?保険ショップの販売姿勢を金融庁がチェック
ショッピングモールや商店街で保険ショップを目にすることも多いと思います。 休日になると相談している
-
-
大同生命の中小企業ファンド支援について
新日本新聞の記事で、「大同生命、中小企業の経営を支援するファンドへ投資」というニュースがありました。
Comment
未来メッセージは遺言信託ではありませんよ。誤解を招く表現ですので、修正なさった方がいいと思います。