生命保険契約を家族にも伝えておくことの大切さ
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生命保険
生命保険の加入率が高い日本ですが、実際に保険金を受け取る事由が発生した際に速やかに請求手続きが取れているのでしょうか。入院や手術の給付金は受取人が生存していることが多いので、自分で請求手続きができますから多くの人が請求をしていると思います。
しかし、保険内容を把握していないために、給付金の請求漏れがないとも言えません。保険会社各社では毎年、契約者に契約内容を確認してもらうために「契約内容のお知らせ」という手紙を発送していますので、それで気がついて請求する人もいます。
家族ですら「保険に入っていたことを知らない」ケースもある
それでは、死亡保険金の場合はどうでしょうか。
保険金は受取人から保険会社宛てに連絡を入れてもらって請求をしてもらわないと、保険金の支払いができません。そのため、受取人に指定されている人が保険に加入している事実を把握していないといけませんよね。
実際、「家族に内緒で保険に入っている」という声も聞きます。これでは、当人が家族のためを想って保険に加入していても、家族から保険金の請求がされないことも考えられますよね。
少なくても受取人には「どこの保険会社に加入しているか」くらいは伝えておく必要があると思います。
状況確認は保険会社の大切な仕事
個人情報保護法が施行されてから、例え家族とは言え、契約者本人以外からの契約内容の問い合わせ等に対応できない現実がありました。ましてや、保険会社から家族に問い合わせもないのにお知らせすることなど考えられない状況でした。
しかし、保険会社にも保険金を支払う義務があります。何より、残された家族が保険金を受け取れないという事態があってはならないと思います。
家族にも契約内容を通知するサービスが始まります
生命保険各社が家族にも契約内容をお知らせするサービス導入はとても良いことだと思います。高齢化社会になり、契約者自身が契約内容を把握できなくなることも考えられます。保険金だけではなく、給付金の面でも有意義だと思います。
日ごろから家族で、「こういう時はこうして欲しい」など保険も含めて要望を話し合ってお互いに理解することも大切なのではないでしょうか。保険に関して言えば、指定代理人を予め決めておくこともできます。場合によっては、後見人制度などを検討する必要があるかもしれません。
エンディングノートも脚光を浴びていますね。自分の想いを家族に伝える手段の一つとしてはいいかもしれません。しかし個人的には日頃から家族と話し合い、想いを共有できるのが一番いいのではないかと思います。
生命保険 家族にも契約内容通知のサービス
生命保険を契約した人が死亡した際、家族が契約内容を知らないため保険金を請求しないケースがあることから、生命保険各社は家族にも契約内容を知らせるサービスを相次いで導入しています。
生命保険は、契約した人の個人情報を保護する観点から、保険金の受取人に指定されている家族に対しても、保険会社側から契約内容などを知らせることはできませんでした。このため、契約した人が死亡しても、家族が契約内容を知らないため保険金を請求しなかったり、手続きに手間取ったりするケースがあり、課題となっていました。
第一生命は、あらかじめ契約者の同意を得て登録しておく手続きを新たに導入し、家族から問い合わせがあった場合、契約内容などを知らせるサービスを先月から始めました。まず、既存の契約について登録を進め、新規の契約についても来月から始めます。第一生命の五十嵐克弘保有業務室長は「このサービスで家族からの保険金の請求がしやすくなるので、高齢の契約者から取り組みを進め、若い世代の契約者にも広げていきたい」と話しています。
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