ニッセイの三井生命買収で考えてみた「保険会社の規模の重要性」
公開日:
:
生命保険
日本生命は三井生命を子会社化する事が保険業界のニュースとして大きく取り上げられております。昨今、生命保険における国内の市場規模は縮小傾向にある事から業界では合併・買収や海外進出などの動きが活発化しています。
私達、保険契約者側は生命保険に対して求めているものがそれぞれ異なります。
その中で、やはり倒産しない保険会社、つまり規模が大きくより安定している保険会社を選ぶ事は重要です。単に規模が大きいから倒産しないとはもちろん言い切れない部分もありますが。
しかしながら、一般的に考えると合併・買収における企業規模の拡大はその企業が大きく、より強固な企業になったと考えるのが自然な考えです。このように考えた時、日本生命は今後より安定した生命保険会社になると考えて良いと思えます。実際、三井生命を買収する事で日本生命は業界トップになる予定となっています。
不安を煽るつもりはありませんが、専門家として1つ伝えておきたい事があります。
保険会社が倒産した場合、生命保険契約者保護機構が責任準備金の90%を保護すると聞いた事があると思います。だから大丈夫と高を括っている方も決して少なくありません。
残念ながら過去の倒産した保険会社の歴史を紐解いて見ると、最悪な場合は90%どころか半分の50%も保護されていないという実態があります。加入会社が突然の破綻で保障が半分にあなたならどうしますか?
保険会社選びは優先事項になかなか取り上げられませんが、生命保険選びの優先する選択肢として考えるべき事だと筆者は感じます。
(以下ニュースは時事通信より一部抜粋)
日生、三井生命を買収=3千億円規模、首位奪還へ
日本生命保険と三井生命保険は11日、経営統合することで基本合意したと発表した。日生が三井生命の株式を85%程度取得し、来年3月末をめどに子会社化する。買収額は今後協議するとしているが、3000億円規模になるとみられる。日生は、売上高に当たる保険料等収入で業界トップの第一生命保険を抜き、首位に返り咲く。
国内保険市場は、かんぽ生命保険が11月に株式上場を予定するなど、競争激化が予想されている。日生は、優良顧客を抱える三井生命を傘下に収め「揺るぎない国内市場ナンバーワンを目指す」(筒井義信社長)とした。
PC用
関連記事
-
-
解禁の不妊治療保険、不妊症の判断に課題は山積み
金融庁は、少子高齢化対策の一環として高額な不妊治療の費用を賄う保険商品を今春にも解禁する方針を固めま
-
-
外資系生保の地方拠点、地方創生にも好影響
外資系生命保険会社の間で、本社機能の一部を地方に置く動きが広がってきている模様です。 アメリカ
-
-
NTTドコモと日本生命の提携
顧客の囲い込みは、企業にとって大きな戦略の一つだと思います。特に、市場の拡大が厳しい業界では、顧客の
-
-
生命保険会社が相次いで賃金アップ
アベノミクスで企業に賃金引上げを政府は期待しています。 その様な中、第一生命が営業担当職員の賃金を
-
-
生保への「責任開始に関する特約」の導入が拡大しています
生命保険の責任開始は通常、申込書の受領・告知(もしくは診査)・第一回保険料の払い込みの3つが揃って初