かんぽ生命、新商品で巻き返しなるか?業界の新たな風に期待
かんぽ生命保険の石井雅実社長は、早ければ2017年10月にも新商品を投入する考えを明らかにしました。かんぽ生命と言えば、最近のニュースで東証一部へ上場したニュースが取り上げられ話題となった一方で、平成27年11月には減収・減益というニュースも報道され同社にとって大きな変動があった年だったと言えるでしょう。
昨今、ファイナンシャルプランナーといった専門家の存在によって保険加入の仕方が大きく変化しつつあります。大手生命保険会社の保険だから安心といった名前だけのブランドが見込客に受け入れられなくなってきており、保険料や保障内容がより求められる時代になってきています。
かんぽ生命が販売している終身保険や定期保険もファイナンシャルプランナーといった専門家からすると、かなり評判が悪いのも紛れもない事実であり、売れ行きが伸び悩んでいる現状がそのまま減収・減益という結果に繋がっているのだろうと考えます。
他社と差別化した新商品で巻き返す狙い
これを打開するための策として「健康な人」の保険料を安くするなど国内の生保大手が手がけていない商品を開発して差別化を図る模様です。
ただ、保険業界全体で見た時に「健康体割引」といったものは既に複数社で割引が行われているといった実態があります。国内の生保大手が手がけていないという差別化は業界全体で見た時に見込客が加入したいといった決め手にはならないだろうと感じます。正に「木を見て森を見ず」でしょう。
どこの保険会社も取り組んでいない保障がされる新たな保険を販売するのが、今後のかんぽ生命の増収・増益の課題となりそうです。業界に新たな風が吹かれるのを専門家の1人として期待したいものです。
(以下はSankeiBizからの一部抜粋です)
かんぽ生命、新商品で生保大手と差別化 投入は早くても17年10月
かんぽ生命保険の石井雅実社長は11日、フジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、早ければ2017年10月にも新商品を投入する考えを明らかにした。「健康な人」の保険料を安くするなど国内の生保大手が手がけていない商品を開発して差別化する。かんぽ生命は10月から17年1月まで基幹システムの更改作業を進めているため、その間は新しい商品に対応できない。
具体的には、同社の強みである「医療特約」について、非喫煙者の保険料割引や健康状態に応じた保険料の細分化、保険金の請求がなかった人への保険料の返還などを検討する。石井社長は「契約者の健康維持の努力をしっかり評価したい」と説明した。
PC用
関連記事
-
オリックス生命の営業職員チャネル開設は一長一短?
オリックス生命といえば、「シンプルで分かりやすいこと」「合理的な保障を低価格で提供すること」をコンセ
-
若年者が知っておくべき生命保険の選び方
この記事では、「若年者が知っておくべき生命保険の選び方」と題して、将来において役に立つ生命保険の選び
-
日本生命、契約社員の待遇を大幅改善。65歳雇用やフレックスタイム制も
女性が働く雇用形態は正社員以外の契約社員やパートが多くなっています。 契約社員やパートで働く人は、い
-
第一生命とヤマトの提携が素晴らしい。保険の安否確認を配達員がフォロー。
生命保険にとって大切なのは、いざと言う時の保険金の支払いですよね。 せっかく契約した保険も保険金請
-
ニッセイの三井生命買収で考えてみた「保険会社の規模の重要性」
日本生命は三井生命を子会社化する事が保険業界のニュースとして大きく取り上げられております。昨今、生命