ポイントはたったの2つ!正しい学資保険の選び方とは
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最終更新日:2017/08/28
生命保険
子供が産まれると喜びも大きいですが、子供を育てていく責任も出てきます。
そうなると気になってくるのは、将来の教育資金のことではないでしょうか。
特に大きなお金がかかると言われているのが大学進学です。
将来の学費用と、貯蓄がきちんとできれば良いのですが、つい後回しになってしまったり、確実に積み立てできないことも多いのが現実です。
そこで、将来の学費を確実に積み立てる有効な手段が学資保険への加入です。
しかし、子供が生まれたら学資保険をと考えている一方で、本当に必要なのだろうかと疑問を持っている方もいるかもしれません。確かに、学資保険は必ず加入しなければならないものではありません。
本記事では、学資保険の説明と検討する際のポイントを紹介していきたいと思います。
学資保険について理解を深め将来の教育資金の不安に備えましょう。
学資保険とは
学資保険は、子供の教育費用の為の保険です。基本的には生命保険と同じで、毎月決まった金額の保険料を払い続け、満期になれば満期保険金として給付金をもらうことができるため、その満期保険金を教育資金に充てる目的で加入します。
たとえば、子供の大学進学のためのお金とするならば、満期を子供の高校卒業時に設定することで、大学進学の資金として満期保険金を利用することができます。
銀行の定期預金といった貯蓄と大きく異なる点は、学資保険という名称の通り、保険=保障が存在するという点です。
簡単に言うと、学資保険は、保障機能がついた定期預金のようなものであり、保険のような中途解約すると損をするといったペナルティー付の特殊な金融商品であると言えます。
学資保険が必要ない人とそうでない人とは?
学資保険が向いている人は、お金を貯めるのが苦手な方や、現在の貯蓄が少ない方などが当てはまります。
なぜなら、保険料の払い込みは自分の意思でする貯蓄とは異なり毎月の給料から天引きされるため、自分でお金の管理をすることが苦手な人でも、積み立てていくことができるのです。
反対に、今の時点で教育資金ができている、お金に十分余裕のある人は、学資保険の必要がない人と言えるかもしれません。
学資保険を選ぶ2つのポイント
学資保険を選ぶ際に重要なポイントは、「返戻率」と「保障内容」の2つです。この2つをきちんと押さえておけば、自分にあった学資保険を選ぶことができます。
返戻率
返戻率とは、支払った保険料の総額(元本)に対してどのくらいプラスされて戻ってくるのかを、元本に対して割合で示したものです。
返戻率が100%以上であれば、元本以上の満期金が受け取れ、貯蓄性が高いということになります。
保障内容
次に保障内容ですが、学資保険は原則として『払込免除特約』があります。
払込免除特約とは、親が死亡、あるいは高度障害となった場合は、以後の保険料の支払いが免除されますが、給付金は当初設定したとおりに受け取ることができるというものです。
ここでいう「親」とは、保険契約者といった学資保険料を支払っている親のことを指しているため「両親ではない」といった点に注意が必要です。学資保険に加入する際には、収入の高い親(主に父親)を対象にするのが一般的です。
つまり、親に万が一のことがあっても、子供の教育資金の総額には支障が出ないということです。これが、ただの貯蓄と学資保険の大きな違いになります。貯蓄しているだけでは、親に積み立てができなくなるような不測の事態があった時にどうしようもありませんが、学資保険は初期設定の給付金を受け取ることができるということが、保険としての強みです。
また、学資保険は払込免除特約の他にも、育英年金特約、医療特約、障害特約、災害特約などがあります。生命保険にも言えることですが、特約をつければつけるほど、返戻率は下がります。
不要な特約によって元本割れをすることもあるので、注意が必要です。
一番良くないパターンは、保障にとらわれて不要な特約をつけ、返戻率が低くなって元本割れをおこした場合です。
そうなると、本来の目的であった教育資金の積み立ての意味がなくなり、保障も中途半端になってしまいます。そうならない為に、学資保険は子供の教育資金を貯めることが目的で、生活を保障する保険とは別のものだと考えましょう。
基本的には、返戻率の高いもので、必要最低限の保障がついている商品を選ぶことが、賢い学資保険の選び方だと言えます。
学資保険は他にもメリットがある?
学資保険は積立ができて保障もつく、その上さらに貯蓄と違って良い点は、学資保険は生命保険に分類される保険のため、その保険料の支払いは所得控除を受けることができることです。
貯蓄と学資、同じ金額を積み立てるのであれば、控除が受けられる方がお得ではないでしょうか。
学資保険のデメリットは?
良いことだらけに思える学資保険ですが、学資保険のデメリットとは、元本割れのリスクがあると言う事です。上記に述べたように、様々な特約をつけると返戻率が下がり、元本割れのリスクが伴います。
また、不要な特約のついていない返戻率の高いものであっても、中途解約をしてしまうと、解約返戻金は受け取れますが、満額は戻ってきません。
そのため積立をやめても銀行に貯蓄した分が丸々残る点が、学資保険と貯蓄を比較した際のデメリットとなります。
学資保険を契約する際は、家計を圧迫しない程度の保険料とすることが大切です。
返戻率を上げる5つの技
学資保険を知ると、できるだけ返戻率の高いものを選ぼうと考えると思います。最後におまけとして、返戻率を上げる技をご紹介したいと思います。
学資保険の返戻率を上げる技は、下記の5つとなります。
① 保険料の支払い方の工夫
保険料は下記の順で、支払う保険料の総額は安くなります。
一括支払い>年払い>半年払い>月払い
支払う保険料の総額が安くなっても、受け取れる保険金の額は同じなので、返戻率が高くなるということです。
② 保険料の払い込み期間は短く
払込期間を短くすると、一回に払い込む保険料は上がるかもしれませんが、総額は安くなることがほとんどです。
③ できるだけ早いうちに加入する
子供の誕生と同時になど、できるだけ早いうちに加入することで返戻率が高くなります。
④ 保険金の受け取り時期はまとめる
満期時以外に、小学校・中学校・高校・大学などの入学時に祝い金の名目で、複数回に分けて保険金を受け取れる商品もありますが、保険金の受け取りはできるだけまとめて、しかも遅らせた方が受け取る保険金の総額は多くなります。
⑤ 保障はシンプルに
前述したように、保障はできるだけシンプルな方が返戻率は高くなる傾向があります。ほとんどの商品には払込免除特約がついていますが、中には払込免除特約なしを選択できるものあります。いざという時の保障はなくなってしまいますが、返戻率は高くなります。
まとめ
今回は学資保険の選び方とそのポイント2点返礼率と補償内容について説明してきました。
学資保険についてポイントを正しく理解することで、自分にあった学資保険を選ぶ際の参考になれば幸いです。
現在は、専門家であるファイナンシャルプランナー(FP)の需要が高まってきていることから、保険代理店や保険ショップへ相談に行く前に、FPへ相談してアドバイスや基本知識を付けてから学資保険に加入するのも悪くない方法だと思います。
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