NTTドコモと日本生命の提携
顧客の囲い込みは、企業にとって大きな戦略の一つだと思います。特に、市場の拡大が厳しい業界では、顧客の争奪戦に勝っていかないと生き残っていけないですよね。
新しい顧客を獲得するのも大切ですが、現在の顧客との長い付き合いができる環境を整えることが大切になってきます。
さて、この度、NTTドコモが日本生命保険と提携し、携帯ショップで生命保険の販売を始めます。
政府の有識者会合で携帯電話の料金引き下げの検討が始まったこともあり、収益の安定を図るためにも顧客との長い付き合いがこれまで以上に重要になっているのでしょう。
生命保険は契約期間が長いものが多いため、携帯料金と保険料の支払いを一本化し、割引などのサービスの導入で顧客の囲い込みをしていくようです。
日本生命にとっても国内市場の拡大が厳しい状況で、第一生命に首位の座を奪われたニュースは衝撃的でした。こちらも、やはり顧客の囲い込みが重要になっています。
また、企業やマンションなどのセキュリティー強化により、昔ながらの訪問販売や職域募集がしにくい状況でもあるため、新しい販売チャネルの開拓も重要です。
NTTドコモとの提携は、新しい販売チャネルとして定着するかどうか注目したいと思います。また、保険料の値引きは禁じられていますので、どういう方法で割引をしていくのかも気になるところです。
今後、通信業界、保険業界では他社も店頭販売などの提携を進めていくかもしれません。提携によるアプリの開発や保険商品の開発などにも注目しておきたいですね。
(以下は日経新聞からの一部抜粋です)
ドコモ、店頭で日生の保険販売 一体で割引も
NTTドコモは日本生命保険と提携し、全国で約2400店ある携帯ショップで生命保険の販売を始める。携帯料金と保険料の支払いを一本化し、実質的な割引にも踏み込む方針。携帯料金を巡っては政府の有識者会合が19日に初会合を開き、引き下げ策の検討を始めた。値下げ圧力がかかる中、顧客を長くつなぎ留めることが通信会社の収益安定の要になっており、契約期間が長い生保との連携が広がる可能性がある。
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