医療保険を利用した保険金詐欺の手口
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医療保険
交通事故の治療を装って保険金をだまし取ったとして、詐欺罪で接骨院鍼灸院経営者と従業員の柔道整復師が起訴されました。どのような理由であれ一線を越えてしまっては今まで積み重ねてきたものをすべて失ってしまいます。何故、その一線を越えなければならなかったのか?他に違った方法がなかったのか?このようなニュースを見るといつも感じます。
医療保険や終身保険を利用した保険金詐欺は一昔前に比べ随分と減少傾向にあります。今回の様な医療保険の保険金請求は請求パターンにおおよその規則性があるため(筆者の見解)不自然な場合にはすぐに分かります。詐欺をする側からすれば、ばれないと思ってやるのでしょうが専門家からすればたやすいものです。
医療保険の保険金請求の場合は、病院側と患者側が必ず絡みますから、今回の詐欺の様に両者がグルになって加担したとしても一般的な事例と比較すると不自然極まりないと感じられるでしょう。保険会社は一旦、保険金を支払っておりますがトラブル回避である事も容易に予測が立てられますし、後に警察へ相談した事も予測の範囲内です。
犯罪に手を染める事は公序良俗に反する事であるのは小学生でも理解できますが、従業員には酷だといつも感じるのは筆者だけでしょうか?トップの指示に従えなければ職を失ってしまう大きなリスクがある中で、犯罪と知りつつも従わなければならない葛藤には同情してしまいます。従業員にも家族がありそれぞれの人生があるのです。
(以下は産経新聞より一部抜粋)
事故治療装い保険金詐取、接骨院経営者ら起訴 和歌山
交通事故の治療を装って保険金をだまし取ったとして、和歌山地検は8日、詐欺罪で接骨院鍼灸院経営の阪田純宏(52)=和歌山市三沢町=と、柔道整復師、半田典久(41)=同市船所=の両被告(いずれも詐欺罪で公判中)を起訴した。
起訴状によると、客が交通事故で負傷したのを利用し、昨年10~12月の間、実際に施術を受けた以上の日数で虚偽の施術証明書と明細書を保険会社に送付。保険金計約53万円をだまし取ったとしている。
また、同容疑で逮捕された、客で小学校講師の女性(29)については、不起訴処分とした。地検は処分理由を明らかにしていない。
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