BCPを想定した第2本社設置によるリスク対策(AIG社)
AIGジャパン・ホールディングスが東京の本社機能のうち、人事、総務部門などの一部を大阪府内に移すと発表しました。
一か所集中で本社機能を持っていた場合、大災害が発生した際に、機能不全になる恐れがありますね。実際、コールセンターの拠点を分散して運営している保険会社もあります。また、大阪が本社の保険会社の中には東京にも東京本社として機能を持っている会社もあります。
東日本大震災以降、関東地方での大きな地震を警戒して対策を講じている企業も多いと思います。大きなダメージに遭った時に、保険に頼れると言う安心感は大きな支えになりますよね。
保険会社の対応が遅れたり、連絡が取れなかったりしてしまうと、不安を募らせるばかりではなく、不信感にも繋がることも考えられます。
保険会社の震災などでのリスク分散に限らず、あらゆる面で私達はリスク分散を考える必要があると思います。
自分自身の資産も例外ではありません。
預金だけに頼る、保険だけに頼る、株式投資だけに頼る、不動産だけに頼るなど、一つのものに集中してしまうと、自分の予想通りに物事が運ばなかった場合に大きなダメージを受けてしまいますね。
また、株式投資で考えた場合に一銘柄に集中して投資するというのもリスクが大きいですよね。
リスクはない方が良いのですが、全てのリスクを除くと言うのは不可能だと思います。
しかし、ダメージを少しでも小さく抑えるためにもリスク分散をすることは可能ですよね。
震災に遭った場合などを想定して、自分自身でシミュレーションをしてみるのもいいのではないでしょうか。
(以下は日経新聞より一部抜粋)
AIGジャパンHD、本社機能を一部大阪に移転
米保険大手の日本事業統括会社、AIGジャパン・ホールディングスは6日、早ければ2017年半ばにも東京の本社機能のうち、人事、総務部門などの一部を大阪府内に移すと発表した。東京で大災害が発生した時に事業を継続できるように第2の拠点にする。
受け皿として、まず16年5月をめどに府内6カ所にある拠点をJR大阪駅前の大型複合施設「グランフロント大阪」と吹田市内の2カ所に移転・集約する。
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