まるか食品、リコール保険に加入していなかった
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企業向け保険
まるか食品のペヤング焼きそばのゴキブリ混入問題がニュースを賑わせています。
工場の衛生面の見直しとメンテナンスのため、来年の2月くらいまで生産ラインを止めるそうです。従業員は解雇せずにそのまま雇用して、問題解決・対策に当たる方針で、全ての商品を回収することにもなりました。
それにかかる費用は多額になります。
しかし、まるか食品は「リコール保険」に加入しておらず、経営への影響が懸念されています。
メーカーが製造した商品や販売したものに、何らかの不具合があって、健康被害が発生するおそれがある場合に、リコールと言い商品を回収します。その時にかかった費用を補償するのが「リコール保険」です。
東京海上日動火災保険によると、消費者に食の安全に対する意識が高まっているので、それに対してメーカーもきちっと対応する雰囲気になっており、リコール保険に対するニーズも増えているそうです。
リコールは会社の経営を脅かす大きな問題です。大きなリスクに対する保険加入は大切だと思います。
と同時に、そのようなリスクマネジメントを適切に経営陣に説明できる保険代理店・ブローカーの存在も重要になってきているといえるでしょう。
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リコール保険 東京海上日動火災保険「ニーズ増えている」
まるか食品は、「リコール保険」に加入していなかったことで、経営への影響が懸念されているが、最近、ニーズが増えているというリコール保険について取材を行った。
東京海上日動火災保険は「(リコール保険とは?)メーカーさんが製造した商品や販売したものに、何らかの不具合があって、健康被害が発生するおそれがある場合は、リコールといいまして、回収をするのですが、そのときにかかった費用を補償する保険になります」と話した。
損害保険会社の最大手・東京海上日動火災保険は、食の安全に対する意識の高まりから、最近、リコール保険に対するニーズは増えてきていると話している。
東京海上日動火災保険は「社会的にも、従業員による異物の混入事件ですとか、あるいは、海外の製造過程における不具合だったりとか、食品に対する消費者の意識が高まっていますので、それに対してメーカーもきちっと対応する雰囲気が3倍になっています。昨年対比でも、2~3割は増えています」と話した。
(FNN)
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