賃貸マンション・アパートに住む人に教えたい!火災保険の見直しで毎年1万円節約する方法。
賃貸マンションや賃貸アパートに住むと、基本的には賃貸向け火災保険(家財保険)に加入しなければいけません。
しかし賃貸マンション・アパートに入居していて、本人も知らないうちに割高な火災保険に加入してしまっているケースを多く見かけます。
そんな人は賃貸向け火災保険を見直すだけで大きくお金の節約をすることが出来ます。
この記事では、賃貸向け火災保険とは何か、なぜ高額な保険に加入してしまっているのか、その上でどう見直せば良いのかを詳しく解説します。
賃貸向け火災保険の料金、相場はいくらぐらい?
賃貸向け火災保険とは、火災保険の一種で、主に以下の3つの役割を持った保険です。
①大家さんに対する賠償責任
②自分の家財に対する補償
③第三者に対する損害賠償
最も重要なのが①の「大家さんに対する賠償責任」で、万が一マンションやアパートで火災や水漏れを起こしてしまい、大家さんへの弁償義務が発生したときに保険を使うことが出来ます。
保険会社によってはこれ以外にも様々なサービスが付くこともあります。
しかし、この賃貸向け火災保険は保険会社によって年間4,000~20,000円と価格に大きな差が出る保険なのです。
ある保険会社であれば保険料が年間4,000円なのに対して、同等の内容で年間10,000円以上になるものもあり、見直しによる節約効果は月1,000円近くにもなることもあります。
割高な賃貸向け火災保険に加入している事例のほとんどが不動産屋からの紹介でそのまま加入しているケースです。
不動産屋には販売手数料が入るわけですが、保険会社によってはなんと50%もの販売手数料をもらえるところもあります。
不動産屋にとっては、「割高な賃貸向け火災保険は労せず獲得できる臨時収入」と言えるのです。
つまり、その分だけ契約者側が余分なお金を支払っているということになりますね。
また、勧められた賃貸向け火災保険に加入している場合、他の保険会社との比較をしないで加入してしまっているので、自分には不要な補償が付いていたり、逆に必要な補償が不足している可能性があります。
いざという時に使えない保険はただの無駄です。
このように、お金を節約していくためには賃貸向け火災保険の見直しがとても大切になります。
低価格でネット加入できる賃貸向け火災保険
最近の賃貸向け火災保険はネットのみで申し込みが可能で、低価格なものが増えています。今回は利用者からも評価の高い3つの保険会社を紹介します。
①アイアル少額短期保険の「愛ある家財保険」
アイアル少額短期保険から出ているのは「愛ある家財保険」という火災保険です。
【特徴】
・最安値水準の賃貸向け火災保険
・4つのプランから選択でき、シンプルで分かりやすい
・サイトが見やすくてネットですぐに契約出来る
HPでは補償内容が一覧で表示されて、4つのプラン比較も分かりやすいので、自分に必要な補償を見つけることが出来ます。
保険料も最安値レベルで安いので、価格を抑えたい人にはとてもお勧めの保険会社です。
【年間保険料:4,200円】
項目 | 内容 |
---|---|
契約プラン | 賃貸住宅エコノミータイプ |
家財の保険金額 | 300万円 |
修理費用の保険金額 | 300万円 |
大家さんへの補償 (借家人賠償責任) |
1,000万円 |
第三者賠償の保険金額 (自己負担額5,000円) |
②日新火災海上保険の「お部屋を借りるときの保険」
【特徴】
・賠償責任補償が1億円もついている
・被害者事故法律相談費用等にも対応
・大手の保険会社で安心感がある
大きな特徴は「第三者賠償責任保険が1億円」と充実しているところです。
賠償責任保険は自転車事故や日常生活で生じた賠償問題に対応する保険です。
最近は自転車事故で賠償金額が数千万円になるニュースもありましたし、もし現在に日常生活の賠償責任保険に加入していない場合はこちらの保険がお勧めです。
また補償額を減らせば保険料を安くできるため、バランスを見て節約をすることも可能です。
ただし、「お部屋を借りるときの保険」には水災補償がないので、水災・水害の補償が欲しい人はアイアル少額短期保険など他の保険を検討する必要があります。
【年間保険料:6,000円】
項目 | 内容 |
---|---|
家財の保険金額 | 300万円 |
修理費用の保険金額 | 300万円 |
大家さんへの補償 (借家人賠償責任) |
2,000万円 |
第三者賠償の保険金額 (自己負担額5,000円) |
1億円 |
被害者事故法律相談費用等 | 30万円 |
③エイワン少額短期保険の「ハッピーワン」
【特徴】
・コンビニ払いが出来る
・2種類の保険から選べる
・補償額は少額から細かく設定できる
ハッピーワンには、ライトワンとスタンダードワンという2種類の保険があります。
スタンダードワンは不測かつ突発的な事故で家財に損害が生じた場合や持ち出し家財の補償も付いています。
また、被保険者の室内での死亡による損害にも対応しています。
ライトワンはスタンダードワンより補償額や補償内容が少なく、その分料金も相場より安めの保険になっています。
補償額が少額から細かく設定出来るので補償額を抑えたい人にもオススメです。
【年間保険料:8,000円】
項目 | 内容 |
---|---|
契約コース | ライトワン |
家財の保険金額 | 242万円 |
修理費用の保険金額 | 100万円 |
大家さんへの補償 (借家人賠償責任) |
1,000万円 |
第三者賠償の保険金額 (自己負担額5,000円) |
不動産会社や管理会社に黙って解約しても大丈夫?
今の家財保険の補償内容や価格と比べてみて、ネット加入出来る家財保険が良いと思ってもいくつか疑問が浮かぶと思います。
特に気掛かりなのが以下の2つではないでしょうか。
①見直しのタイミングはいつが良いか?
②不動産屋に怒られない?契約違反にならない?
まず①の見直しタイミングですが、「今すぐ見直す」のが良いです。
多くの場合、火災保険は日割りで計算されます。解約すれば日割りで計算されて、残りの日数に応じてすでに支払った保険料が戻ってきますので、すぐに見直すのがお得と言えます。
続いて②ですが、契約違反になることはありません。
たしかにマンション・アパートの賃貸契約を結ぶときに契約書で「火災保険の加入を義務づける」ことは出来ますが、保険会社の指定や加入者の指定をすることは法律で禁止されているのです。
すでに高い保険に加入してしまっている方は、契約書などから保険会社に連絡して、解約の手続きをしましょう。
ただし、保険の空白期間は作りたくないので、新契約をしてから解約の手続きをとることをお勧めします。
参考記事 賃貸マンション・アパートの火災保険、不動産屋が提案の保険に入らないといけない?解約できる?
最後に。効果的な節約に向けて
意外と見落としがちな賃貸向け火災保険ですが、このように見直すことで大きな節約になります。
節約の基本は固定費を削減することです。
(固定費とは保険料や家賃のように毎年(毎月)決まった金額の支出のことを言います。)
固定費は一度の見直しでその後ずっと節約効果ぎ得られるというメリットがあります。食費で毎月1,000円削るのを続けていくことは大変ですが、固定費の見直しなら一度の作業で済みます。
時給1,000円の人なら月1,000円の節約で労働時間を1時間減らせるのです。
無理なく無駄を減らすために、そしていざという時に自分の生活を守るために、加入している賃貸向け火災保険をぜひ確認してみましょう。
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