家計・生活の知恵袋
最新のお知らせ

スマートフォンでも閲覧できるようになりました!

金融庁、生命保険会社の販売手数料開示を要求

公開日: : 最終更新日:2017/03/11 生命保険, 生命保険や損害保険

生命保険の乗合代理店へ行ったことはありますか。
多くの保険商品の中から、自身に1番合った保険を提案してくれる、いわゆる「保険ショップ」のことです。

私は2度ほど保険ショップを訪れたことがあります。
いくつかの保険会社のおすすめプランを出してくれてそこから選ぶものだと思っていましたが、実際には1つの保険会社のプランだけを強く勧められました。

さて、金融庁が生命保険各社に対して、乗合代理店へ支払っている販売手数料の開示を求めました。
顧客のニーズより高い手数料の保険を勧めることを防ぐことが目的です。きっと私が訪れた保険ショップは、手数料の高い保険を勧めてきたのだろうと思います。

手数料を開示したからといって、手数料削減にはつながらないのではないか?


ただ手数料開示することで、手数料よりも顧客のニーズに合った保険を提案するようになるかは疑問です。

顧客と代理店側では、保険に対する知識の差が大きすぎます。
「手数料は高いですが、この保険はあなたにメリットがあります。」と言われてしまえば、その言葉を信じて加入する方も多いでしょう。
代理店側は手数料が収入源なので、何としてでも高い手数料の保険を売るのは当然です。

また手数料開示で競争が起こり、手数料が下がる可能性を示唆していますが、そんなに甘いものではないでしょう。
ただでさえ、保険市場は飽和状態です。他社からの切替で顧客を獲得している代理店が多いです。
そこで手数料を下げられてしまえば代理店の経営が厳しくなり、代理店の廃業が増えると思います。手数料を下げることで保険を売ってくれる代理店が減れば、生命保険会社の売上減少にもつながります。

最後に、手数料開示の通達は生命保険会社が対象で、損害保険会社に対してはされていないようですが、これも問題ではないでしょうか

生命保険会社と損害保険会社では、基本的に取り扱う商品が大きく異なりますが、医療保険やがん保険の「第3分野」と呼ばれる保険に関しては、どちらも取り扱っています。
乗合代理店の中には、生損保両方の医療保険を扱っている代理店もあります。
生保会社の医療保険は手数料開示をして、損害保険会社の医療保険は開示をしないとなれば、混乱を招きます。
通達を出すのであれば、生命保険会社だけではなく損害保険会社にも出すべきでしょう。

全保険の手数料開示要求、金融庁
乗り合い代理店の顧客保護

 金融庁が、生命保険各社に対し、複数会社の保険を扱う「乗り合い代理店」に支払っている販売手数料を商品別に開示するよう求めたことが3日、分かった。

乗り合い代理店向けの全商品が対象。代理店がさまざまな保険の中で、ニーズに合うかどうかではなく、生保会社から受け取る手数料が高いものを優先する勧誘から、顧客を保護するのが狙い。実現すれば、競争が起こって手数料引き下げが進み、保険料が安くなる可能性がある。

PC用

関連記事

自転車保険

自転車事故で他人を怪我させて高額賠償。FPが考える対策とは?

お金と暮らしの身近な生活問題と解決方法 第1回 子育て世帯の親御さんにとって多くの悩みはつきものです

記事を読む

自転車保険

au損害保険、業界最安値の自転車保険の開発・販売を開始

au損害保険は自転車小売り最大手のあさひ向けに専用の自転車保険を開発しました。 通常の保険より補償額

記事を読む

地震保険の3つの素朴な疑問に答えます

火災保険とセットで加入することができる地震保険ですが、中には「周りがみんな地震保険に入っているし・・

記事を読む

FPが教える火災保険選びの基本マニュアル!

先日、島根県で偶発的な突風が発生し、建物や自動車など大きな被害の生じたニュースが報じられました。

記事を読む

生命保険契約を家族にも伝えておくことの大切さ

生命保険の加入率が高い日本ですが、実際に保険金を受け取る事由が発生した際に速やかに請求手続きが取れて

記事を読む

PC用

妊婦さんが妊娠中に加入できる保険のまとめ

妊婦さん向け医療保険 各社の特徴 【相談】 妊娠中でも加入できる医

火災保険が10%値上げ!長期契約は最大で5年までに改悪。

損害保険料率算出機構は、火災保険料の算定基準である参考純率を平均で10

自転車保険
2021年は自転車保険の加入率が増加。自転車事故には保険で備えよう。

au損保が3年連続となる自転車保険の加入率を全国で調査しました。

no image
交通事故削減に自動車保険で貢献。各地の危険情報をドライブレコーダーが警告。

香川県などは、1月下旬から交通事故防止のため新たな取り組みを導入すると

○十万円節約できる!火災保険を安くする5つの見直しポイント!

火災保険は長ければ、数十年にわたって加入する可能性のある保険です。

→もっと見る

【確定拠出年金の攻略マニュアル】 始め方から利益を出す鉄則まで
【確定拠出年金の攻略マニュアル】 始め方から利益を出す鉄則まで

確定拠出年金(401k)の法律の改正が成立したことを受けて、確定拠出年金に大きな注目が集まっています。

お仕事ママ必読!産休・育休中にもらえる3つのお金とは

産休・育休制度が使えることは知っていても、長期に渡って休むとなると、気になるのはやはりお金のことではないでしょうか。

火災保険を安く出来る5つの見直しポイント!
○十万円節約!火災保険を安く出来る5つの見直しポイント!

火災保険は長ければ、数十年にわたって加入する可能性のある保険です。 見直しの結果が年間保険料にして数千円であったとしても、