保険相談にFPが支持される理由とは?
インターネットで情報を広く収集できる時代において、どのような職種においてもより高度な「専門性」を持ち合わせていなくては生き残る事ができない世の中になっているような気がします。保険相談においても今や保険比較サイトで保険料を調べたり保険商品の特徴や違いを簡単に誰でも知る事ができます。
しかしながら、それをどのように活用するのか?最適なのか?といった運用については、やはり専門的知識が必要になっていきます。それを知るためにこそFPが保険相談に支持されている理由だと考えます。正に時代の流れやニーズが変化した結果だと言えます。
ただ1点誤解を招く内容があるので、読者の皆様には注意してほしいと思います。
筆者は「保険を売らない」独立系FPですが、保険を売っている独立系FPは保険ショップやそれぞれのサイトへ「お金を支払う事で顧客紹介をしてもらっている」という流れを知る必要があります。例えば、無料の保険相談についてサイトを通じて依頼したとします。サイト側は「提携FP(お金を支払ったFP)」へ問い合わせの顧客を紹介するといった仕組みになっているのです。
つまり、サイト側が厳選したFPではなく、あくまでもサイト側へお金を支払っているFPであり高度な専門性は必ずしも保証されているものではない点には注意が必要です。保険ショップへの相談も同様で、重要なのは相談した内容について自分自身が理解する事、悩んだ時はセカンドオピニオンをするなどFPだから大丈夫といった即決や過信をしない事が重要です。
保険ショップ・FPチャネルの動向-利用者の特徴と支持される背景要因
■保険ショップ・FPへの注目
◆増加傾向が続く保険ショップ・FP有資格者
2015年9月に公表された(公財)生命保険文化センターの「生命保険に関する全国実態調査」によれば、直近加入時の加入チャネルは3年前の前回調査に比べ「保険代理店の窓口や営業職員(*1)」が大きく増加し1割を超えている。
この結果の背景には、近年、急速に店舗数を拡大してきた複数の保険会社の商品を取り扱う保険ショップ(以下、保険ショップ)のほか、特定の保険会社には属さず、複数の保険会社の保険代理店であるFP(以下、独立系FP)の存在があるように思われる。
このような独立系FPは、インターネット上で無料の保険相談を謳い、利用を申し込んだ消費者の居住地域などの情報をもとに、提携している独立系FPとのマッチングと保険相談の仲介を行うサービス(以下、FP紹介サービス)を介して利用されることが多くなっているようである。実際に保険ショップは、増加の一途を辿っており、主要な4社の合計でみてもすでに1,000店を超えている。
また、前述のFP紹介サービスでは、登録しているFPの数を公表している先は見受けられないものの、いくつかのサービス提供会社では、離島など一部の地域を除き全国をカバーする体制を整えているところや、提携FPが1,000名を超えているところもあるようである。
これらの紹介サービスを介して利用される独立系FPは、後述する通り保険の販売チャネルとしても保険ショップと同程度の存在感を示すようになっている。
(ニッセイ基礎研究所発表の冒頭文抜粋です)
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