ビッグデータを使ったリスク細分化保険の開発が進んでいます。
フランスの大手保険会社のアクサがビッグデータを活用した保険商品やサービスの開発を欧州で始めており、日本でも数年以内に導入を検討すると言われています。
データ活用により、保険料の設定が大きく変わる可能性があります。
自動車保険においては、日本の他の損害保険会社も研究・商品開発を進めているというニュースも耳にします。
アクサは既にスイスで若者向けの自動車保険商品では、急発進、急ブレーキ、急ハンドルなどのデータを取り、運転が上手いと最高位に認定されると保険料が25%も割り引かれます。
25%の保険料割引は大きいですよね。若者にも「価格が安くなるなら安全運転をしよう」という意識も出てくるでしょう。
日本でも商品開発を進めているということですので、発売が楽しみですね。
リスク細分は生保・医療保険の分野でも
生命保険の分野においては、すでにノンスモーカー割引などはありますが、生活習慣を細かく保険料に反映できるようになれば、保険料の納得感も増す上に、健康に良い生活習慣を心掛けるようになるのではないでしょうか。
アクサはフランスでは既に医療保険の実質的な割引サービスを始めています。一定期間の1日平均の歩数に応じて病院で使える商品券を配るというものです。
日本ではどのような還元方法になるのかも気になるところです。契約者が健康維持の努力をし、病気にかかりにくくなれば、保険会社にとっても保険金や給付金の支払いの減少に繋がります。
(以下は日経新聞から一部抜粋)
仏アクサ、保険にビッグデータ活用 日本でも導入検討
仏保険大手アクサがビッグデータを活用した保険商品やサービスの開発を進めている。小型の機器を使って車の運転や歩数のデータを取り、安全運転や健康維持に努めていれば保険料を割り引く。欧州で始めており、日本でも数年内に導入を検討する。
ビッグデータの活用で先行するのは自動車保険だ。2014年にスイスで販売を始めた若者向けの商品は、急な発進やブレーキ、急ハンドルなどのデータを取り、運転のうまさを3段階で評価する。最高の三つ星と認定されると、保険料を25%割り引く。
変化の波は生命保険の分野にも及び始めている。14年にフランスで始めたのは医療保険の実質的な割引サービス。契約者に小型の歩数計を配り、一定期間に1日平均7000歩歩くと50ユーロ(約6700円)、1万歩歩くと100ユーロの病院で使える商品券を配る。契約者に健康維持の努力を促し、病気にかかりにくくする効果を見込む。
PC用
関連記事
-
-
ドコモの保険取り扱い。社員と親族に及ぶ懸念とは?
NTTドコモは、来夏から日本生命保険の保険商品を販売するのに備え、年度内にもドコモショップのスタッフ
-
-
自動ブレーキ搭載の車、自動車保険が安くなる!
2017年1月より損害保険各社では、自動ブレーキなど先進的な安全装置を搭載した自動車の保険料を平均で
-
-
【自動車保険】通販型と代理店型のメリット・デメリット
自動車保険は選び方で得したり損したりする時代です 一括見積もりサイトなどで自動車保険の保険料を
-
-
交通事故削減に自動車保険で貢献。各地の危険情報をドライブレコーダーが警告。
香川県などは、1月下旬から交通事故防止のため新たな取り組みを導入すると発表しました。 具体的には、
-
-
高齢者契約の状況確認の課題
昨今、保険契約者における保険金請求のし忘れや確実な保険金の支払いを目的として国内生命保険会社の注意喚