相談相手が自分の資産を左右する時代
突然ですが、「フランチャイズ」の店に対するイメージは皆さんどのように感じますか?
例えば、牛丼チェーンやラーメン屋、レストランなど様々な分野で全国に店舗が存在しておりますが、これらで提供されているサービスは決して最上級の物ではないと筆者は思っております。そして食品サービスに限らず、生命保険や損害保険における形の無いサービスについても筆者は同様だと感じております。
数ヶ月前に保険業界では日本生命が乗り合い募集代理店事業へ参加する事がニュースとして話題となりましたが、子会社である保険ショップは不動産業者や小売店、携帯電話販売店などの異業種に対して店舗網を広げる考えのようです。
こんな事をされてしまっては、また粗悪な保険に加入する人が増加してしまう一方だと筆者は強く懸念します。いかに自社の利益が最優先なのか方針で分かります。
売る気満々の営業マンから商品を買ってはいけない
専門家の執筆書籍を読むと「投資の相談は投資会社にしてはいけない」「保険の相談は保険会社にしてはいけない」などと書かれているのを読んだ事がありますが、筆者も正にその通りだと思います。税金の節税や経営のために税理士に相談したり、保険の設計相談について保険を売らないFPに相談できる人は頭の良い人です。
それは、結果として自分の資産を無駄に減らさなくて済む結果になる事を理解しているからです。時代が変化し専門家へ相談する流れが定着しつつありますが、1人でも多くの人が資産の相談相手を正しく選択し、損をしない世の中になってもらいたいものだと心から感じます。
(以下は毎日新聞の記事から一部を抜粋しました)
<ライフサロン社長>「日生のノウハウ生かす」顧客層拡大へ
日本生命保険が5月に買収して子会社化した保険ショップ「ライフサロン」の大寄昭生社長が、毎日新聞のインタビューに応じた。「日本生命のノウハウを生かしたい」と述べ、きめ細かいサービスで若年層だけでなく、シニア層の取り込みを図り、事業拡大を目指す意向を示した。
ライフサロンは全国に50店舗を展開する中堅の保険ショップで、16社の保険会社の商品を扱っている。
店舗網については、今後10年で300店まで拡大する方針。フランチャイズ化によって、不動産業者や小売店、携帯電話販売店など異業種の店舗網を広げる考えで、「地方都市では認知度がまだ低い。関西などで店舗を増やし、ニーズを掘り起こしたい」と語った。
PC用
関連記事
-
かんぽ生命保険の学資保険、民間生保との競争に勝てるか
新規の保険加入は、ライフステージの変化に考える家庭が多く、子供の誕生はまさにその最たるイベントで
-
生命保険契約を家族にも伝えておくことの大切さ
生命保険の加入率が高い日本ですが、実際に保険金を受け取る事由が発生した際に速やかに請求手続きが取れて
-
ライフネット生命 × au 資本提携効果で巻き返しなるか!
ライフネット生命保険の岩瀬大輔社長は、2015年9月中間決算について記者会見し、本年4月に資本業務提
-
生保への「責任開始に関する特約」の導入が拡大しています
生命保険の責任開始は通常、申込書の受領・告知(もしくは診査)・第一回保険料の払い込みの3つが揃って初
-
解禁の不妊治療保険、不妊症の判断に課題は山積み
金融庁は、少子高齢化対策の一環として高額な不妊治療の費用を賄う保険商品を今春にも解禁する方針を固めま