インターネット専業生命保険はネットだけでは勝ち目がない?
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生命保険

ネット生保の課題はニード喚起
インターネット専業の生命保険会社「アクサダイレクト生命保険」が、新たな販路開拓のため銀行の窓口販売提携を進めています。
ニュースによると、すでに北国銀行と福岡銀行が販売を始めることを決定しています。
ネット専業生保とはいえ、やはりインターネットだけで生命保険を売り続けるのは難しいようですね。同じくインターネット専業生命保険のライフネット生命保険も新規申込み客の獲得ペースが落ちてきているとのこと。
損害保険と違い、生命保険の販売では顧客に「自分にどのような保険が必要なのか」を知ってもらういわゆるニード喚起が重要となりますが、ネットではそれが困難なのだと思われます。
人海戦術ならぬ「人介戦術」による打開策を模索
今後は銀行での窓口販売提携を進めていくとのことですが、結局のところ銀行に販売手数料を支払うことになるのですから代理店販売型と変わりはなく、他の生命保険会社との違いが見えなくなりそうです。
一般の人が想像するインターネット専業生保とは違ってきてしまってるように感じますね。
(ニュースからの引用)
ネット専業生保、銀行の販路活用へ。インターネット専業のアクサダイレクト生命保険は銀行と提携する新たな販売手法を始める。販路をネットに限っていては高い成長が見込めないとみて、厚い顧客基盤を持つ銀行も活用する戦略に切り替える。
第1弾として今月30日から北国銀行で、4月から福岡銀行で販売を始める。窓口に来た顧客に対し、銀行の営業員が商品説明や相談に応じ、店頭や自宅からホームページ経由で申し込んでもらう。店頭では営業員が申し込みの補助をするものの、手続き自体はネットで完結する。
アクサダイレクトは2008年に営業を始めたが、昨年9月末の保有契約が5万件と伸び悩んでいた。ネット販売頼みを改め、店頭に来た顧客に銀行の営業員が勧誘する仕組みを取り入れることで、新たな顧客層を掘り起こしたい考えだ。
ほかのネット専業生保も新規契約が減速しており、ネットの目新しさを売り物にした当初の戦略の練り直しを迫られている。大手生保もネットでの情報提供を強化しており、既存の販売網とネットを組み合わせた手法が保険業界全体で広がりそうだ。
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