痴漢冤罪保険から考える、FPが思う顧客目線の弁護士保険とは
公開日:
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最終更新日:2017/03/11
その他
痴漢冤罪保険が新登場!
痴漢冤罪保険のニュースが様々なメディアに掲載されて、話題になりましたね。
この痴漢冤罪保険のように弁護士がもしものときにも応じてくれる弁護士保険ですが、読者の皆様は「弁護士保険」と聞くとどのような補償をしてくれるイメージをお持ちでしょうか?
多くの弁護士保険は「偶然」「偶発的」などといった表現を用いていますが、このような事故やトラブルに巻き込まれた場合の弁護士費用を補償するのが弁護士保険です。
例えば、離婚問題、遺産相続、近隣問題、欠陥住宅、リストラ、いじめ、医療過誤、金銭問題、借地借家問題などが挙げられますが、これらの偶然、偶発的な問題とは一体どのような問題なのでしょう?
あらかじめ予測できたり日常的な問題という解釈であれば理解できるのですが、筆者個人の見解として、場合によっては保険金が支払われないトラブルも多そうな気がします。
弁護士の無料相談サービス付帯って意味があるの?
最近の販売される保険商品には専門家による無料相談サービスが付帯される場合が多く、売り手側としてはPRポイントとしております。しかし、残念ながら加入者側の大きなメリットにはなっていないと筆者は思います。その理由は、ちょっとした相談ならば無料でできるのが当たり前になっているからです。
弁護士への相談ならば、弁護士保険に入っていなくとも行政が無料で行っている相談に事前予約すれば誰でも相談が受けられます。むしろ重要なのは、このような無料相談では解決できない事を保険加入者が得られるメリットなのではないでしょうか?
FPとして遺産相続問題や金銭問題、借地借家問題の相談に応じている筆者からすると、この先も弁護士保険は需要が高まってくる保険だと感じております。ただし、課題としては保険加入者がもっと現実的に保険金を受け取れる支払内容・保険内容でなければならないでしょう。
(以下は痴漢冤罪保険のプレスリリースです)
ジャパン少額短期保険、痴漢冤罪ヘルプコール付き弁護士保険を販売開始
~電車で痴漢と間違われたときに、その場で弁護士が助けてくれる~
ジャパン少額短期保険株式会社は、平成27年9月10日より、痴漢冤罪ヘルプコール等の契約者向け特典が充実した弁護士保険を販売しますので、お知らせいたします。(痴漢冤罪ヘルプコールの概要は別紙1参照)
お客様が痴漢と間違われ逮捕されてしまうと、一瞬で社会的地位を失ってしまいます。初期段階での弁護活動がその後の人生を大きく左右するため、事件が起きた直後にお客様が弁護士と電話できるサービスが「痴漢冤罪ヘルプコール」です。
事件発生後48時間に発生した弁護士の相談料、接見費用(交通費などを含みます。)は、全額当社が負担します。(被疑者段階の弁護活動にかかる着手金は除きます。)
1.保険商品の概要
損保各社では、弁護士保険は主に自動車保険の特約として販売しておりますが、当社では、自動車を持たない人でも加入できるように、個人賠償責任保険の特約として開発しました。
個人賠償責任保険は、自分が加害者になった際のリスクに備える保険ですが、弁護士費用保険は、自分が被害者になった際のリスクに備える保険です。当社の保険に加入することにより、日常生活での偶然な事故により自分が加害者になった場合や被害者になった場合に、幅広く補償を受けることができます。
商品名称:ターゲット顧客によって名称を使い分けます。
・男性向け名称:男を守る弁護士保険
・女性向け名称:女を守る弁護士保険
補償内容・保険金額(詳細は別紙2参照):
弁護士費用等保険金:最高300万円
法律相談費用保険金:最高10万円
個人賠償責任保険金:最高1000万円
保険料:月払:590円
年払:6400円
保険申込み方法:インターネットやスマートフォンから申し込むことができます。
(申込ページ:https://www.japan-insurance.co.jp/lawyer/900000000)
2.契約者特典の概要
(1)痴漢冤罪ヘルプコール
(2)痴漢被害ヘルプコール
痴漢被害にあった際に、その場で弁護士と通話が出来るため、適切な対処方法のアドバイスを受けることができます。事件発生後48時間に発生した弁護士の相談料、接見費用(交通費などを含む。)は、全額当社が負担します。
(3)弁護士無料相談サービス
離婚問題、遺産相続、近隣問題、欠陥住宅、リストラ、いじめ、医療過誤、金融商品問題、ケンカ、子供のいたずら、引っ越し事故、その他の困りごとを弁護士に無料で相談できます。
上記(1)~(3)は、弁護士法人鈴木康之法律事務所(東京都千代田区麹町4-7-2)と提携し、サービス提供いたします。
3.当社について
会社名:ジャパン少額短期保険株式会社
代表者:代表取締役 杉本 尚士
本店所在地:東京都千代田区大手町2丁目1番1号 大手町野村ビル
登録番号:関東財務局長(少額短期保険)第5号
開業日:平成19年11月1日
事業内容:少額短期保険業
資本金:700百万円
株主:ジャパンベストレスキューシステム株式会社(東証1部、証券コード2453)持株比率100%
URL:http://www.japan-insurance.jp
■少額短期保険業について
保険業の1つの形態で、保険金額が「少額」、保険期間が「短期」の保険契約の引受けのみを行う事業です。こうした特徴から「ミニ保険会社」とも言われております。
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