自動車保険損害担当者の1日 | 今日も明日も自動車事故
公開日:
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最終更新日:2017/03/11
自動車保険 今日も明日も自動車事故
みなさま、こんにちは。
損害保険会社の自動車保険損害課で勤務しているアラサー女子です。
保険会社の損害課ってどんなことしているのか、普通の方はご存じないですよね?
このコーナーでは「今日も明日も自動車事故」と題して、自動車保険の損害課にいる私が日頃している仕事の内容をご紹介していきます。
第1回目の今回は、「損害課の1日の仕事の主な流れ」です。
会社に行ったら最初にすること
出社してまず最初にする仕事は、新規の事故受付分のチェックです。
事故の受付は24時間不休で行われているので、月曜日の朝は週末の受付分が溜まっているのでかなり忙しく、いつもドンヨリとした気分になってしまいます(笑)。
まず、受付のときにお客様に何か約束をしていたり緊急の対応を要するもの、次に怪我があるもの、そしてこちら側の契約者さんの責任が重いもの、と最初の電話をかける順番を考え、担当者としての最初の連絡をします。
最初に電話をするときには、お怪我がないかの確認、事故の相手方の連絡先、相手の車の登録番号などの確認、事故状況の確認などをします。
通常は受付時に済んでいることなのですが、わかっていなかった場合は最初の電話で確認しなくてはいけません。
基本的には最初の電話は事故の報告者だったりご契約者さん、もしくは代理店さんになりますね。
過去の判例をもとに責任の基本割合をお話して契約者さんのお考えをお伺いするのですが、事故状況が複雑だったり、すぐに責任割合の判断が難しい場合は車の損害の確認後などにお話しすることも多かったりします。
事故相手への連絡は慎重に
そして次は相手方へのご連絡。
相手にも責任割合がある事故の場合は相手側の窓口を確認します(通常は保険会社です)。
相手側に責任がない場合はお詫びをして修理工場を確認します。
修理工場が分かったら車にどれだけの損害が生じているかを確認するために専門の業者に依頼をして確認し、事故状況と相違点はないか、また損害額がいくらになるのか修理工場とお話して損害額を決定します。
その結果をもとに相手方と責任割合をお話しして、交渉がまとまればお支払先の確認などをしてお支払いして終了となります。ここの交渉がうまくいくとホッとなります。
通常は契約者さん、もしくは代理店に進展があったら定期的に報告をし、契約者さんの了解をいただきながらお話をすすめます。頻繁に連絡がほしいなど要望されればそれに応じたりしますし、気になることや希望があれば契約者さんからも言っていただけるとありがたいですね。
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