保険担当者が教える自動車保険選びのポイント
公開日:
:
最終更新日:2017/03/11
自動車保険
毎年なんとなくやってる自動車保険の更新。
これで良いのかな?
もっと安い保険会社もあるのかな?
でも調べるのも面倒だし、保険の仕組み自体がよくわからないし・・・。
と、いう方はたくさんいらっしゃるかと思います。
事故も無く無事に更新を迎えられている方は、なんだかもったいない、なんて思ってしまいそうですね。
しかし、自動車保険って実はとても身近な存在なのです。
そこで、意外と知られていない自動車保険の補償と、選ぶポイントを2つご紹介します。
その1.自分のためにしっかり補償を! ~人身障害・搭乗者障害~
実際に事故の受付をしていて、しっかりご案内しておけば良かった・・・と悔やまれる補償です。
人身障害・搭乗者障害とは、どちらもご自身と同乗者が死傷した場合のための補償ですが、保険金額を算出する計算式がそれぞれ違います。
人身障害補償は、実際の損害額を受け取れる補償(契約金額が上限)。
事故に遭われた方の職種や、その状況、年齢、性別や契約金額によって受け取る保険金額はまちまち。
算出するのに時間がかかるため、支払いは少し遅くなることが多いです。
搭乗者障害補償は、人身障害の上乗せ補償。
損害の程度に応じて保険会社で決められた金額があり、それに基づいて補償を受けられます。
怪我の種類・怪我をした部位・怪我の数などで算出されるので、比較的早く支払われることが多いです。
補償を受けるにあたって、責任割合は関係なし!
なので、自損事故や、相手が無保険だった場合も安心。
また、使っていただいても等級に影響しません。
この補償、実は車外補償あり、車外補償なしを選ぶことができます。
これは車に乗っていないとき、つまり、歩行中の補償もつけられるということです。
一時期、ご高齢のご家族が車と接触事故を起こして、相手に逃げられた・・・という事故連絡を頻繁に受けていました。
契約者だけでなく、同居の親族も補償対象になる契約形態があるので、ご家族にお子様やご高齢の方がいらっしゃる場合、考えてみてもいいのではないでしょうか。
ご自身のための補償は、保険料削減の標的になってしまい手薄になりがちなのですが、とても重要です。
いざ事故に遭われると、思いのほかご自身のために払われる保険金が少ないなと感じられる方はとても多いです。
決して安くは無い保険料を払っているんですから、他人様のためだけでなく、自分のための補償、しっかり付けておきましょう!
その2.日常生活の事故を保障 ~個人賠償特約~
日常生活で、他人のものを壊してしまったり、怪我をさせてしまったり。その場合に、相手方へ支払われるのがこの補償「個人賠償特約」です。
なんと1つ契約があれば同居のご家族全員が補償の対象になるので安心です。
この特約からのご請求はとても多いです。自動車の事故より多い月もあるほど。
特にお子様やご高齢の方の事故が多いです。
☆お隣さんの高級車に石を投げて傷をつけてしまった・・・
☆旅行中、子供がスーツケースに乗ってロビーを滑走。エントランスのガラス扉へ激突し破損。
☆子供が公園で遊んでいたら、友達をすべり台から突き落としてしまい怪我をさせた
☆おばあちゃんが雪道を歩いていたら転倒。その際に持っていた杖で理容室の看板を破損してしまった
全て実際にお受けした事故事例。いずれも数十万円のご請求となりました。
また、そういう話し合いの矢面に立たなくてはならないのは、とても辛いことです。
そこで、交渉のプロである保険会社が間に入って話してくれることは、とても心強いですよね。
まとめ
自動車保険って、自動車に乗っている時だけでなく、日常生活のあらゆる場面のトラブルを補償してくれるすぐれもの。
次の更新の時は、いつもよりちょっと気をつけて書類を見てみてはいかがでしょう。
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