かんぽ生命保険の学資保険、民間生保との競争に勝てるか
公開日:
:
最終更新日:2017/03/11
生命保険
新規の保険加入は、ライフステージの変化に考える家庭が多く、子供の誕生はまさにその最たるイベントです。
子供を授かった家庭で気になるのが、子供にかかるお金のことだと思います。
その中でも、教育費は金額も高額になるので計画的な準備を考える必要があります。
教育費の準備として学資保険や教育保険を検討する家庭が多くなってきました。
昔は利回りが良いと郵便局の学資保険が人気を集めた時代もありましたが、現在はその他の民間の保険会社に押されているのが実情です。利回り的にも民間の保険会社の方に魅力があります。
また教育資金に必要な時期に受け取れる設定が可能な会社もあります。
何より出産前の出生前加入に加入できることは、他者の保険会社にとっては早目にアプローチができ保険加入に結び付けられる大きなメリットであったと思います。
今回、かんぽ生命の新学資保険投入は、消費者も選択肢が増えるのは喜ばしいことだと思います。自分の家庭に合った保険を選ぶに当たり、選択肢が一つでも多くなれば、それだけ希望に近い物を見つけることができるからです。
生まれて最初に保険に加入する機会が、学資保険・教育保険と言えると思います。保険会社にとっては、その学資保険・教育保険を獲得することが将来への新契約へ繋がる可能性が高いので、力を入れる商品になっているのでしょう。
かんぽ生命保険の新しい学資保険が4月発売の見通しとなった。出産前でも加入できるようにし、契約者の家計状況に合わせて保険料(掛け金)の払い込みや保険金の受取時期の選択肢を広げる。
死亡保障を引き下げる代わりに、実質的な利回りを高めた「貯蓄型」とするのも特徴だ。学資保険は満期時に返ってくるお金が増えやすい貯蓄型が人気を集めており、保障型しか扱っていないかんぽ生命は苦戦が続いていた。01年度に約68万件だった同社の学資保険の新規契約件数は、11年度に約22万件まで減少している。
新学資保険は掛け金を引き下げて実質的な利回りを高める。
どんな時期に加入しても大学の入学金支払いなどに満期が間に合うよう、新たに17歳満期も設ける。
契約者の事情に合わせ、お金の払い込みや受取時期の選択肢を増やす。大学1~4年の間に毎年保険金が受け取れたり、教育費が増える中学校入学前に保険料の払い込みを終えたりできるようにする。
(日経新聞)
PC用
関連記事
-
ニッセイが保険ショップを買収し、乗合代理店事業に参入します
日本生命保険は複数の保険会社の商品を取扱う乗り合い代理店事業に参入することがわかりました。保険契約者
-
第一生命巻き返しなるか!一時払い保険が肝?
第一生命保険の2015年4~9月期の連結決算は、純利益が前年同期比10%増の1351億円となり、20
-
保険委託社員の直接雇用は顧客のためになるのでしょうか
金融庁が3月末までに再委託販売の解消を求めていることから、今回、委託型販売をしていた主要代理店が販売
-
朝ドラで話題の大同生命、法人向け生命保険で躍進
NHKの朝のテレビドラマ「あさが来た」が非常に人気になっています。 明治時代の女性企業家の一人、広
-
日本生命が中小企業退職金共済制度を悪用
生命保険大手の日本生命の地方の営業部に勤めていた元部長と職員が、中小企業の従業員を対象にした国の退職