相続終活専門士ってどんな人たちなの?相続・終活を始めるなら知っておきたい専門家とは
ここ数年でエンディングノートや終活という言葉が広がり、人生の終わりを考えて行動するという方が多くなってきました。
しかし、「よし、終活だ!」と思っても何から始めれば良いのかよく分からない…という方も多くいます。
人生の終わりに関わる問題は、終活だけでなく相続という問題もあります。相続と聞くと難しそうだと身構えてしまう方もいるかもしれませんね。
これらの問題をどうするか悩んだ時に相談出来るのが「相続終活専門士」です。
終活を考え始めた方には心強い専門家ですので、今回は相続終活専門士がどのような資格・職業について詳しく解説したいと思います。
相続終活専門士ってどんな仕事なの?
相続終活専門士とは、相続や終活に関する知識を持っている専門家です。
冒頭で言ったように、多くの方はどのように終活を始めるか悩みます。
そんな方のために、終活や相続の基本的な知識をお伝えしたり、個人に合った始め方をアドバイスしたり、税理士や弁護士といった別の専門家への相談の仕方についてアドバイス等を行います。
終活や相続対策を進めていくには、色々な専門家の力が必要な場合があります。
後ほど説明しますが、相続税の具体的な計算や申告に関しては税理士さんの力が必要になりますし、遺産分割など法的行為が加われば弁護士さんや司法書士さんの力が必要になります。
ただ、ほとんどの方は相続対策や終活を始める初期の段階では「自分に必要なことは何なのだろう?誰に聞いたらいいのだろう?」という問題にあたります。
そんなときに相続・終活の包括的なアドバイスや知識の提供が出来るのが相続終活専門士です。
相続終活専門士の活躍の場
相続終活専門士の活躍の場は多岐に渡ります。
セミナー等で相続や終活に関する講座を行ったり、個人コンサルを行なったりしている人もいます。
私の場合はファイナンシャルプランナーとしてお金や資産運用の講師、執筆、個人コンサルをしているので、相続や終活の知識だけでなくお金に関する話を同時にお伝えしています。
このように相続終活専門士を他の資格と合わせて活用している方も多くいます。
相続・終活は誰もが行うべき大事なこと
相続・終活とは、人生の終わりについて準備をしておくことです。
準備をする理由は人それぞれですが、早くから準備をすることで「今の人生を輝かせ、幸せな人生を送れる」と相続終活専門士は考えています。
人生の最後は誰にでも訪れます。そして、それらに関わる問題は本人だけでなく家族や親族に及びます。
それらの問題を正面から受け止め準備をしておくことで、本人の不安解消、家族や親族の負担軽減に繋がります。
中には、「私には財産もないし、相続などは関係ない」と思っている方もいるかもしれません。
しかし、生きているうちに人は多くのものを手にし、それを残して最期を迎えることになります。人生の終わりは誰にでも訪れるため実は誰もが相続対策や終活を行なっておく必要があるのです。
また、ここ数年「相続」や「終活」という言葉をよく聞くようになったと思いませんか?
この要因の一つに税制の改正があります。
平成25年の税制改正により、相続税の課税対象が大幅に増えました。今まで相続税がかからなかった人も税制改正で対象になったため、一部で大変話題になりました。
他には高齢化や核家族化など、経済状況や家族構成の変化で従来の準備とは異なる準備が必要になったことが挙げられます。
親と同じように準備をすれば良い時代が終わって、今の時代に合った準備が必要になります。
その他の資格との関係
相続終活専門士は、相続や終活に関する知識を包括的にお伝えできる専門家ですが、先ほども言ったように具体的な行動については別の専門家の力を借りることになります。
一例を挙げると
・税理士
・弁護士
・司法書士
・FP(ファイナンシャルプランナー)
などがあります。
税理士さんは相続税に関する全般業務をお願いできます。
例えば、税の計算・申告、税務署の対応です。
遺産分割や訴訟となると弁護士さんにお願いし、相続に関わる不動産の名義変更の登記業務等は司法書士さんにお願いします。
また、ファイナンシャルプランナーは相続税対策のアドバイスや残された遺族の生活資金対策のアドバイス等が可能です。
相続や終活をお考えの方は相続終活専門士から包括的な知識やアドバイスをもらってみて、そのアドバイスを元に行動を始めてみて下さい。
参考サイト
PC用
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