クレジットカードの基本知識と利用手数料の注意点
一般に成人一人あたり平均2枚~3枚所持しているといわれるクレジットカードですが、昨今では、「カード手数料の二重取り」が横行している問題が多く生じていることをご存知でしょうか。
この記事では、クレジットカードの基本知識やその他の注意点、クレジットカード手数料の二重取り問題を解説します。
初めてクレジットカードを持つ方はもちろん、すでにクレジットカードを持っている方も知らないうちに損をしないように知識を身につけておきましょう。
クレジットカードで使える機能をおさらい
はじめに、クレジットカードで使える機能を簡単におさらいしていきます。
クレジットカードの機能は、おもに「ショッピング」と「キャッシング」の2つの機能に分けられます。
ショッピング機能はクレジットカードを利用して買い物をするときに利用し、キャッシングは一定の限度額の範囲内でクレジットカード会社からお金を借りられる仕組みのことをいいます。
ショッピングの場合、クレジットカードを契約した際に指定した銀行口座から後日にクレジットカードを利用した代金が引き落としされることになりますが、代金の支払方法には「一括払い=1回払い」と「分割払い」があります。
一括払いは利息=手数料がかからない
買い物をした代金を後日1回ですべて支払うことを一括払いといいます。
一括払いの場合は利息がかからないため、結果として現金ですぐに代金を支払うのと金額は変わりません。
そのためクレジットカードを賢く利用する1つの方法として、あえてクレジットカードの一括払いにしてポイントを貯めておき、他のサービスや商品購入代金の足しにするという効果的な方法がありますね。
分割払いは割高になる
一方で、クレジットカードの分割払いは、購入した商品を2回・6回・12回・36回など複数回にわけて代金を支払う方法のことをいいます。
クレジットカードを利用した分割払いは毎月の代金の支払金額を少なく抑えることができるため、買い物がしやすく、高価な物も購入しやすいメリットがあります。
ただし、分割払いはクレジットカード会社へ「利息=手数料」を支払わなければならないことから、現金払いやクレジットカードの一括払いに比べて「割高」になってしまうデメリットがあります。
また、分割払いを利用した場合の月々の支払いが少額であると高額な買い物をした意識が薄れ、ついクレジットカードを使いすぎてしまう可能性も否めません。
カード手数料の二重取りとは
「カード手数料の二重取り」とは、店側がクレジットカード会社に対して支払わなければならない手数料を、商品代金に上乗せして消費者へ請求することをいいます。
これによってクレジットカード利用者は、本来支払う必要のないお金を支払わなければならなくなります。
このような問題が起こる背景には、クレジットカード会社が加盟店に対して徴収する「クレジットカードシステムの利用料」や「年会費」といった費用のほか、顧客がクレジットカードを利用したことによって徴収される手数料負担が大きいといった問題があげられます。
そのためクレジットカード会社とカードを利用する顧客側には特別に大きなデメリットがないものの、店側としてはその分の負担を一方的にかぶることがカード手数料の二重取りといった問題を発生させていると考えることができます。
カード手数料の二重取りはクレジットカード会社の規約で禁止されているものの、多くの店で横行しているだけでなく、クレジットカードを利用している消費者側としても何の疑いもなく二重取りされているケースも多くあります。
前項で解説したように、「一括払い」を利用すれば後日に支払う金額は「変わらない」こと、クレジットカードを利用することで請求金額が変わっていないかを請求書を注意深く確認するなどして自分のお金を守ることが大事だと知っておくべきでしょう。
キャッシング・分割払い・リボ払いは計画的に
クレジットカードの機能である「キャッシング」や代金支払方法の「分割払い」「リボ払い」は、ざっくりまとめて解説すると、クレジットカード会社から「借入をしている」と考えられ、実際問題としてかなりの「高利貸し」といえます。
決して違法な利率ではありませんが、クレジット会社によって利率は異なるものの、一例として年利15%といった利率は低いわけではありません。
少額の金額を継続して支払っているとあまり多くのお金を支払っている感覚がありませんが、キャッシング・分割払い・リボ払いを利用する時は、計画的に利用したいものです。
まとめ
今回は、クレジットカードの基本知識と手数料の注意点について解説させていただきました。クレジットカードは、旅行や買い物などで賢くカードを利用してそのメリットを最大限に活かすことができると思います。
店舗によって利用するクレジットカードによって付与されるポイントや特典などに大きな差が生じる場合も多々ありますので、複数枚クレジットカードを保有している人は、店舗ごとに利用するカードを使い分けるなどのちょっとした工夫をしてみるのもよいかもしれません。
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