「旅行積立」の各社サービスを紹介!旅行資金を損せず貯める方法。
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日常生活の節約
年末年始やゴールデンウィーク、お盆休み・・・
長期休みを利用して国内旅行や海外旅行に行きたい!
せっかくの旅行だから思う存分、観光やショッピング、食事を満喫したい!
でも、旅行資金の準備はいつも悩んでしまうもの。
本記事では、お金の専門家であるファイナンシャルプランナー(FP)が、国内旅行・海外旅行の旅行資金を「簡単」に「賢く」「損をしないで」貯める方法についてわかりやすくご紹介します。
旅行会社が取り扱う「旅行積立」を利用しよう
「旅行積立」というのは、主に大手の旅行会社や航空会社などが取り扱っているサービスです。
「旅行積立」の特徴
旅行のための積立で、積み立てたお金の使い道は「旅行券」など旅行費用や旅行関係の費用に限定されます。
「旅行積立」を利用するメリット
・利回りが銀行の預貯金に比べて非常に高く、積み立てたお金以上の旅行券に変えられる
・株式投資のような「元本割れ=損をする」ことがなく、安心して始められる
定期的に旅行へ出かける方やこれから旅行の計画がある方は、すぐに始められるサービスですので、ぜひ検討してみてください。
旅行積立サービスのおもな内容
旅行積立サービスは、大手旅行会社や航空会社などによってその内容が異なります。それぞれの会社が取り扱っている主な内容についてご紹介していきます。
エイチ・アイ・エス 貯めチャオ
積立方法 毎月・ボーナス併用・一括
積立金額 3,000円以上(6回から最長60回まで)
利率 1.6%~2.2%
有効期限 なし
おもな内容 国内・国外ツアー、国内・国際航空券
JTB たびたびバンク定期積立プラン
積立方法 毎月・一括
積立金額 5,000円以上(12回から最長60回まで)
利率 1.75%
有効期限 10年
おもな内容 国内・国外ツアー、国内宿泊・国際航空券
日本旅行 ドリームプラン
積立方法 毎月・一括
積立金額 3,000円以上(6回から最長60回まで)
利率 1.5%~1.75%
有効期限 なし
おもな内容 国内・国外ツアー、JR券、国内・国際航空券、私鉄券、宿泊券
近畿日本ツーリスト 旅行券積立 旅したく
積立方法 毎月・ボーナス併用・一括
積立金額 3,000円以上(6回から最長36回まで)
利率 1.5%~1.75%
有効期限 なし
おもな内容 国内・国外ツアー、JR券、国内・国際航空券、宿泊クーポン
日本航空 JAL旅行積立(たびつみ)
積立方法 毎月・一括
積立金額 5,000円以上(12回から最長60回まで)
利率 2.5%~3.0%
有効期限 10年
おもな内容 国内・国外ツアー、国内・国際航空券、ホテル、空港宅配、免税店
ANAセールス ANA旅行積立プラン
積立方法 毎月・一括
積立金額 3,000円以上(12回から最長60回まで)
利率 2.25%~3.0%
有効期限 5年
おもな内容 国内・国外ツアー、国内・国際航空券、ホテル、レンタカー、免税店
クレジットカードや会員特典との併用でさらにお得!
たとえば、保有しているクレジットカードや、旅行会社・航空会社の会員特典を併せて活用すれば、旅行積立だけでなく、ポイントやマイルの増加などのとプラスαのメリットが受けられます。
サービス内容や積立内容を比較し、自分たちの旅行スタイルにあった最適なプランを検討したいですね。
旅行積立で実際に得する金額はどのくらい?
旅行積立をする際の積立方法や積立金額によって、得をする金額が大きく異なります。
一括で払う場合と、分割で払う場合のケースを計算してみましょう。
一括で支払う場合の例
旅行積立を始めて、5年後に100万円分の旅行券を受け取ることができるような旅行積立を「一括」で行ったとした場合、はじめに支払うお金は「約89万円」となり、結果として11万円近くの恩恵が5年後に受けられることになります。
分割で支払う場合の例
旅行積立を「分割」で行った一例として、たとえば、2年後に50万円分の旅行券を受け取ることができるような旅行積立を行った場合、毎月の支出は「約2万円」で合計の支払額が「約49万円」となります。
結果、2年間の積立で1万円分の旅費を浮かせることができることになります。
銀行の預貯金と比較すると
銀行の預貯金では、2年の積立で1万円を増やすことは現時点では不可能です。
また、銀行の預貯金に対する利息には課税される事も考慮すると、旅行積立がどれほどお得に貯められるかお分かりいただけると思います。
高額な旅行ほど計画的な積み立てを
定年退職の近い方が退職後に旅行をする予定がある場合や、これから結婚・ハネムーンを考えられている方など、高額な旅行ほど旅行積立を上手に利用すると特に効果的です。
旅行積立の注意点
旅行積立は、将来の旅行のために「現金」を積み立てて、満期を迎えた時に利息に代わる部分が旅行券として還元される仕組みです。仮に中途で解約したとしても、現金が戻るのではなく「中途解約分の旅行券」として払い戻される点には注意が必要です。
つまり、旅行積立に投じた現金は戻ることがありませんので、あくまでも旅行のための積立金として無理のない範囲内で計画的に積み立てていくことが大切です。
まとめ
本記事では、国内旅行・海外旅行の旅行資金を「簡単」に「賢く」「損をしないで」貯める方法として「旅行積立」について紹介しました。旅行をする予定がある方や、旅行が趣味で毎年どこかへ出かける方などは、計画的に旅行積立を利用してみてはいかがでしょうか。
また、海外旅行をする場合は国内旅行と異なって「海外旅行保険」に加入するなど、ちょっとした準備をしておいた方がよい場合があります。以下の記事も参考にしてください。
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