損保ジャパンの介護事業は新風を起こせるか
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最終更新日:2017/03/11
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損保ジャパン日本興亜ホールディングスは、買収する居酒屋大手ワタミの介護子会社の社名を平成27年12月1日から「SOMPOケアネクスト」に改名すると発表しました。
今や「ブラック企業」というイメージが定着したワタミですが、一般的に大手の場合には社名そのものがブランドになると考えます。ブラック企業が運営している介護サービスを受けたくないと思う人がいてむしろ当然だと思います。
今回の改名は経営を行う上で、最優先で取り組まなければならなかった事だと思いますし、実際のところ入居率が低下し足元の業績は悪化している模様です。結果として早期の対策でメスを入れた形になります。
新規参入の損保ジャパン社に期待
現在、介護事業は飽和状態に陥っており、低賃金は元よりきつい、汚いといった理由から介護職に就く人が少ない現状にある中で、損保ジャパンの新たな介護事業には期待したいと思います。同社は人材育成や労務管理を改善し、早期の立て直しを図るよう努めていく方針の様です。
企業名や商品名といったブランドは、企業イメージを良くも悪くもします。同時に私たち消費者がこれらの名前を聞いた時、良い印象・悪い印象を持つからこそ商標権といった権利があるのだと思います。初めて「SONPOケアネクスト」という名前を聞いた時、損保会社が営んでいる介護会社というイメージは誰しもが持てるだろうと思います。
今後、ますます介護に対する需要が高まる中で、業界に新たな風を吹き込めるような事業や改革に期待したいものです。
(以下は日経新聞より)
損保ジャパン、買収するワタミ介護子会社の社名変更
損保ジャパン日本興亜ホールディングス(HD)は6日、買収する居酒屋大手ワタミの介護子会社の社名を12月1日から「SOMPOケアネクスト」に改めると発表した。吉田光宏社長は退任し、後任は同日付でHD顧問の遠藤健氏が就く。10月に「ワタミの介護」(東京・大田)の全株式を210億円で買い取ると発表。
入居率の低下で足元の業績は悪化しているが、人材育成や労務管理を改善させ、早期の立て直しをめざす。
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