広がるショップ型保険代理店。課題はまだ多い。
公開日:
:
生命保険
昔は生命保険の営業と言えば、自宅や職場に営業職員が訪問することがほとんどでした。現在は、昼間の自宅在宅率が低く、企業もセキュリティーの問題もあり社内に営業職員が入ることを規制していることが多くなっていますよね。
また、個人情報漏えいに関しても神経を使わないといけなくなっており、社内からデータの持ち出しなども厳しくなっています。そのため、従来型の訪問による生命保険の営業は非常に厳しい状況になっていると思います。
代理店営業と言えば、損害保険会社と言うイメージが強かったのですが、現在は生命保険各社も代理店営業に力を入れています。この代理店営業の内、特に力を入れているのが複数の保険会社の商品を扱う保険ショップです。
保険を比較して選びたいというニーズが高まっており、それに対応して保険ショップに力を入れるのはわかるのですが、保険ショップもかなり多くなっていますよね。実際、商店街に2軒も3軒もあったり、百貨店やショッピングモール、スーパーでも見かけます。
しかし、平日はお客様がいることも少ないように思うのは私だけでしょうか。
土日は確かに集客できている店舗もあると思いますが、テナント料などを考えると経営的に成り立っているのか疑問に思うこともあります。
また、生命保険会社の傘下となれば、その会社の保険を優先的に販売するのではという心配もありますよね。保険業法改正もあり、消費者に情報を提供して選んでもらうことにはなってはいますが、どこまでそれが正しく運用されるかも気になりますね。
消費者にとってショップの選択肢が増え、良いショップが増えることは喜ばしいことだと思います。あとは、私たち消費者自身も選択眼を曇らせないようにしないといけませんね。
(以下は産経新聞より一部抜粋です)
生保が代理店販売に注力 商品比較のニーズに対応
大手生命保険会社が、複数の保険会社の商品を扱う代理店(保険ショップ)に力を入れている。保険を比較して選びたいというニーズに対応する。警備上などの理由で営業職員が企業訪問する従来型の販売が難しくなった事情もある。
日本生命保険は5月に保険ショップ中堅の「ライフサロン」を買収。現在は50店舗だが、10年後には300店舗に拡大して来店客の取り込みを狙う。住友生命保険はメディケア生命保険を設立、別の子会社が全国約70カ所で展開する保険ショップ「ほけん百花」などに商品供給している。
PC用
関連記事
-
-
金融庁、生命保険会社の販売手数料開示を要求
生命保険の乗合代理店へ行ったことはありますか。 多くの保険商品の中から、自身に1番合った保険を提案
-
-
ソニー生命の「生前給付定期保険(定期保険型)」、メリットは?
三大疾病に備える保険が発売された当時、生きているうちに保険金を受け取れるということで脚光を浴びました
-
-
ライフネット生命は本当に生保業界の革命者になれるのか
ライフネット生命保険の業績が芳しくない。 新規契約の毎月獲得数が下落しており、中期計画の目標と
-
-
生保への「責任開始に関する特約」の導入が拡大しています
生命保険の責任開始は通常、申込書の受領・告知(もしくは診査)・第一回保険料の払い込みの3つが揃って初
-
-
三井生命保険の新しい遺言信託「未来メッセージ」は流行るか
想いを人に伝えるのは、口下手な日本人にとって決して容易なことではないと思います。 自分がもし突然命を
- PREV
- バセドウ病だけど…海外旅行保険に加入できる?
- NEXT
- 橋本病の方が海外旅行保険に加入する3つの方法