バセドウ病だけど…海外旅行保険に加入できる?
公開日:
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最終更新日:2018/02/19
海外旅行保険
バセドウ病の方でも海外旅行保険に加入できます
バセドウ病って?
バセドウ病、女性に多い病気ですね。バセドウ病は甲状腺疾患の1つで、甲状腺ホルモンの分泌量が多くなり、全身代謝が高まる病気です。「常にマラソンしているような状態」と表現することもあります。
バセドウ病になった場合、手術や放射線治療をする場合もありますが、投薬治療から始められる方が多いようです。有名人でも、バセドウ病であることを公表した方がいらっしゃいましたね。
バセドウ病と海外旅行保険
バセドウ病であっても普段通りの生活が出来ますので、もちろん海外旅行にだって行けます。ただ、持病があって投薬治療中だと、海外旅行保険に入れるか不安な方もいらっしゃると思います。
結論から申し上げますと、海外旅行保険に加入できる方法はあります。
ですから、持病を隠して保険に加入したり、無保険で海外旅行へ行くのは絶対にやめてくださいね!
加入方法と、それぞれのメリット・デメリットについて以下にてまとめました。
方法その1:保険代理店の窓口へ行って加入
【メリット】
・保険のプロに相談しながら、加入できるので安心。
・持病がある場合でも、加入可能であるか個別に審査してもらえる。
【デメリット】
・審査に時間がかかることもある。(その上、引受不可になる場合もある。)
・加入可能でも、持病については補償対象外となることがある。
・インターネットで加入するより、保険料が高い場合が多い。
・代理店のお店へ出向かなければならないので、手間がかかる。
どの保険会社の保険に加入することになるかは、その保険代理店が取り扱っている保険会社から選ぶことになります。海外旅行保険を専門としていない保険代理店も多いので、いきなりお店に訪問するのではなく、必ず電話やメールで確認と予約をしましょう。
方法その2:空港で出発前に加入
【メリット】
・空港で加入できるので手軽。
【デメリット】
・空港の保険は保険料が高額な場合が多い。
・自宅から空港へ向かう途中の事故は補償対象外。
・持病は補償対象外となることが多い。
・加入不可となった場合、無保険で渡航することになる。
方法その3:インターネットでの加入
【メリット】
・PCやスマートフォンで24時間加入できるので、気軽。
・代理店で加入するより、保険料が安くなることが多い。
・AIG保険会社(旧AIU保険会社)なら病気悪化も補償される(詳細はこのあと記述)
【デメリット】
・保険のプロ(代理店の方など)に相談しながら加入できない。
・手軽な分、健康状態の告知が厳しい。(持病があると、加入不可となる場合が多い。)
一般的にインターネット加入の場合は既往症があると加入が出来ないのですが、AIG保険会社だけは持病があっても旅行期間が31日以内であれば、インターネットで加入できる海外旅行保険を販売しています。
旅行先で持病が悪化した場合も補償対象に含めてもらえる のがすごくありがたい点です。
※ただし、持病が補償対象となるため、他のネット加入保険よりは少々割高です。
■ AIG保険会社(旧AIU保険会社)の海外旅行保険
https://www.aig.co.jp/sonpo
電話サポートがあるので、申し込みするときは電話で質問や確認をしながら行うと安心でしょう。
以上が保険の加入方法になります。
それぞれのメリット・デメリットを考慮して、最適な海外旅行保険に加入してください。
海外旅行へ行く時の注意点
バセドウ病は普段通りの生活が送れる病気ですので、バセドウ病だから注意しなければいけないことはほとんどありませんが、服用中の薬を忘れずに多めに持って行きましょう。
バセドウ病治療で有名な伊藤病院院長の伊藤公一氏も著書の中で、「薬は多めに持っていきましょう。思わぬ事故や自然災害で、帰国が伸びてしまうこともあります。」と書かれています。
服用時間に気をつけること(特に時差がある場合)、水や食べ物、治安にも十分注意して、旅行を楽しんでください。
海外旅行保険には、現地の医療機関が紹介してもらえる等のサポートサービスが付帯されてます。事前に確認しておくと良いでしょう。
参考文献
・「海外旅行保険加入のすすめ」(外務省)
・「海外旅行医学ハンドブック」(著者:篠塚規 出版:山と渓谷社)
・持病があっても入れる海外旅行保険
・「バセドウ病と診断されたときにまず読む本 -名医の最新治療-」(著者:伊藤病院院長 伊藤公一)
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