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糖尿病でも入れる海外旅行保険

公開日: : 最終更新日:2020/03/29 海外旅行保険

糖尿病の方の海外旅行 -海外旅行保険編-

【相談】
持病(糖尿病)があるため、海外旅行保険の加入を拒否されてしまいます。
糖尿病でも加入出来る保険会社がありましたら教えてください。


多くの保険会社では糖尿病や高血圧などの病気があると海外旅行保険に加入することが難しくなりますが、加入方法がないわけではありません。
以下ではその3つの方法をご紹介します。

ちなみに日本で皆さんが加入している健康保険でも、海外で受けた治療費用が一定還付さいる「海外療養費制度」がありますが、申請の手続きが少々面倒である上に現地では先に自腹で支払う必要があるなど不便な点も多いため、やはり海外旅行保険には加入してから渡航されるべきでしょう。

金銭面以外でも現地で日本語通訳の人が付き添ってくれたり電話サポートが得られるなど、海外旅行保険ならではのサポートサービスも役に立つものだからです。

加入方法その1
インターネットでの加入

海外旅行保険の多くはインターネットでその場で加入することが出来ますが、糖尿病の方でも加入できる海外旅行保険を販売しているのは現在のところAIG保険会社(旧AIU保険会社)ぐらいです。
糖尿病はもちろん、旅行直前に体調を崩してしまった場合なども補償されるので、健康への不安を減らして渡航することが出来ます。

AIG保険会社の海外旅行保険 https://www.aig.co.jp/sonpo
(電話サポートがあったので申し込みするときは電話で質問や確認をしながら行うと安心です。)

ただし、旅行期間が31日以内であることや既往症の治療費上限が300万円であることが条件となっています
32日以上の旅行の場合は選択肢2か3をご検討ください。

ちなみにインターネットで加入すると少し料金が安くなります(人件費がかからないので当然といえば当然ですが)。
だからといって事故のときにサポート力が落ちることはありません。窓口加入もネット加入もサポートのときは同じ扱いです。

保険料の支払い方法はクレジットカード払いのほか、銀行ATMやコンビニでの現金払いが可能であるのもありがたい点ですね。
そのほか、保険の金額見積もりや詳しい内容はAIG保険会社のホームページをご確認ください。

加入方法その2
店頭での加入

保険代理店の窓口で加入することも可能です。

この方法ではAIG保険会社以外でも加入することが出来ますので、希望の保険会社を選択できるメリットがあります。
例えば東京海上日動火災保険が希望であれば、同社に電話をしてみて最寄の保険代理店を紹介してもらいましょう。

また、もし既に医療保険や生命保険を任している保険代理店があるなら、海外旅行保険もまとめてお願いするのもよいでしょう。何かあったときに一括で相談ができる安心感もあります。

なお、店頭加入のデメリットとしては、

  • 店頭での申し込みになるので時間がかかる(加入可否が分かるまでに数日かかることも)。
  • 申し込みをしてみたが、加入できない場合もある
  • 保険料が割高になってしまう

があります。

特に「申し込んでみたけれど加入できなかった」というケースには気をつけて、必ず十分な余裕を持って店頭で申し込むようにしましょう(空港にも海外旅行保険の販売カウンターがありますが、出来れば出発よりずっと前に加入しておきましょう)。

加入方法その3
クレジットカード付帯の保険を利用する

クレジットカードをお持ちなら、海外旅行保険がついている場合があります。
ただし、カード会社によって海外旅行保険の補償内容や条件が異なりますので、必ず事前確認するようにしましょう。

よくある間違いが、海外旅行保険が使えると思ったら「旅行代金をそのカードで支払っていなければ補償されない」という利用付帯条件が付いていることです。
頼りにしていはずが使えなかったでは大惨事になりますから、ご自分のカードの保険を一度確認しましょう。

あくまで無料でついてくるオマケ保険ですから、出来ることなら個別に海外旅行保険に入っていくことをオススメします。
クレジットカード保険の問題については外務省でも問題提起しています。
外務省「海外旅行保険加入のすすめ」 http://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html

備考 : 糖尿病を隠して保険加入するのは逆に危険です

糖尿病を隠して海外旅行保険に加入すればバレないんじゃないか?と考えるかもしれませんが、絶対に止めましょう。
健康保険の履歴などから病院や服薬の状況は把握されてしまい、すぐにバレます。

逆に隠していたことで、「糖尿病の影響による請求なのだから保険金は支払わない」という理由を保険会社に与えることになり、結局大きな損をするのは自分自身になります。

旅行先での注意事項

糖尿病を抱えていても、自分に必要な準備をして旅行中の血糖コントロールをしっかり行えば安全に旅行を楽しむことができます。
よく海外では、食事が高カロリーになりやすいといわれますが、現地のミネラルウォーターを味わい、ヨーロッパなどでは野菜をメインディッシュとすると、理想的な糖尿病食になります。

糖尿病の人は感染症にかかりやすいので、旅行中は特に足のケガや感染に注意してください。裸足で海岸を歩くと感染のリスクが大きくなります。
風邪をこじらせて気管支炎を起こすリスクもあるので、3日分くらいの抗生物質をかかりつけの先生か旅行医学専門医に緊急自己治療用に処方してもらうといいでしょう。

準備するもの

旅行前に必ず「旅行前診察」を受け、旅程表を持って主治医に必要な日数分の薬やインスリンの処方とアドバイスを受けましょう。
また、インスリンを使用している人は必ずアラートカードや糖尿病患者用IDカード、旅行用英文診断書を持参しましょう。

手荷物チェックリスト

 □ インスリン・器具一式
 □ 内服薬・常備薬
 □ 英文の糖尿病カード(診断書・処方箋)
 □ 海外医療機関への紹介状
 □ 海外旅行保険証(AIG保険はデータ提供もしてくれるので便利)
 □ 自己血糖測定器など
 □ チョコレート、あめなど

まとめ 渡航者へのアドバイス

  • 必ず海外旅行保険に加入しましょう。
  • 渡航数週間前までには、かかりつけ医に渡航日程を告げ、注意事項や調子の悪くなった時の対処法についてメモを取っておきましょう。
  • かかりつけの医師に診断名、処方薬を英文で書いてもらえるか、たずねてみましょう。
  • 何よりも渡航前に体調を整えておくことが大切です。
  • 必要な服用薬は余裕を持って多めに持っていくようにし、必ず手荷物として機内に持ち込み、盗難にも気をつけましょう。
  • 旅行中も無理をしすぎないように心掛け、十分睡眠をとるようにしましょう。
  • 体調を崩した場合には海外旅行保険会社に連絡し、信頼できる医療機関を紹介してもらい、早めに受診しましょう。

【参考文献】

・「海外旅行保険加入のすすめ」(外務省)
・「海外旅行医学ハンドブック」(著者:篠塚規 出版:山と渓谷社)
持病があっても入れる海外旅行保険
・「糖尿病の人のための海外旅行術 きょうの健康,Vol.209,2005」

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