いま自転車保険が必要になってきてる理由
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自転車保険
ここ数年、自転車の事故増大を受け、道路交通法の改正が相次いでいます。
自転車の歩道走行禁止や、ヘルメット着用の努力義務などは、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
しかし、このような改正後も自転車事故は後を絶ちません。最近では、自転車と歩行者との事故で、歩行者側が甚大な被害を被るケースが目立つようになりました。
高額な賠償を請求されるケースも出てきています。
自転車については、自動車のように賠償責任保険に加入するという意識が薄く、また保険自体の認知度もまだまだ低いという現状があります。そこで、自転車販売大手のホダカ(埼玉県越谷市)は最高一億円の個人賠償責任保険を付けた自転車を販売し、話題となりました。
道路交通法上、自転車は軽車両とみなされるため、対歩行者との事故のみならず、自動車との事故においても、状況によっては自転車側の方の過失割合が大きくなるケースもあります。
やはり、自転車を利用される方には、万一に備えて個人賠償責任保険にも加入されると安心ではないでしょうか。
こういった保険は、損害保険の特約としてつけられる場合が多いので、一度問い合わせてみてはいかがでしょうか。
出た!1億円傷害保険つき自転車 2月から販売
自転車販売大手のホダカ(埼玉県越谷市)は最高1億円の個人賠償責任の傷害保険を付けた自転車を、2月から販売する。同社によると、自転車業者が負担する保険額はこれまで5千万円が最高。
自転車の保険の認知度を高めるため、一気に倍増させた。昨年7月、少年(当時小5)が乗った自転車の事故を巡り、親に約9500万円の賠償を命じた判決(控訴中)が神戸地裁で言い渡されるなど、近年、自転車が加害者になり、高額の賠償が請求されるケースが注目されている。
県警によると、さいたま地裁でも2002年、約3100万円の賠償判決が言い渡された。県内で昨年あった自転車の人身事故9888件のうち、責任割合が大きい第一当事者が自転車だった事故は、2割を超える2119件。
死亡事故は09年の16件から19件に増えている。しかし、自動車やオートバイなどに比べ、自転車の保険の認知度は低い。日本サイクリング協会によると、保険会社で本格的に制度が整備されたのはここ数年で、加入率はまだ全体の2割程度とみられる。
1982年からある安全整備済み証を兼ねるTSマーク付帯保険も補償は最高2千万円で、重大事故をカバーしきれていないという。
(朝日新聞)
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