家計・生活の知恵袋
最新のお知らせ

スマートフォンでも閲覧できるようになりました!

矛盾だらけの年金制度と国の政策

公開日: : 社会保障や公的保険

政府は日本年金機構や厚生労働省など事務処理ミスで未納となった国民年金の保険料について、2016年4月から納付時効(2年)を撤廃し、すべての未納期間の後払いを可能にするよう改めることを決定しました。このニュースのキーワードは「事務処理ミス」です。

現在の国民年金法では年金の納付期限が過ぎた場合に後から納めることができる後納制度があります。後納制度とは、

時効で納めることができなかった国民年金保険料について、平成27年10月から平成30年9月までの3年間に限り、過去5年分まで納めることができる制度です。
出典:日本年金機構ホームページ 国民年金保険料の後納制度より引用

ポイントは年金を納めるのに「期限がある場合」と「期限がない場合」が設けられている点です。そもそも国民年金は納めるのが「義務」となっているものの、期限を過ぎて納めていない年金に対して時効を設けること事態、矛盾していると感じます。
なぜ、事務処理ミスだけが時効撤廃なのか不思議でなりません。

国民年金を多くの国民に納めてもらいたいと考えているのであれば、そもそも時効という納付期限を設けること事態が誤っていると感じます。以前は経済的に苦しかったけれども現在は少しずつ納められるまで体制を立て直した人もいるでしょうし、老後年金作りのためにずっと昔の未納年金を納めたいと考えている人もいるでしょう。

実は年金未納という履歴がある弊害は至るところにあることは意外と知られていません。もう少し細部にわたって年金制度を改革する政府になってもらいたいものだと心から想う今日この頃です。

(以下は読売新聞からの一部抜粋です)

年金の納付時効、来春撤廃へ…事務ミスに限り


 日本年金機構や厚生労働省などの事務処理ミスで未納となった国民年金の保険料について、政府は2016年4月から納付時効(2年)を撤廃し、すべての未納期間の後払いを可能にするよう改めることを決めた。
 自営業者らが加入する国民年金で年金を受給するには、原則として通算25年以上、満額(月6万5008円)を受け取るには40年、保険料を納める必要がある。機構などのミスが原因で受給額が減ったり、受給権を得られなくなったりする場合でも、過去2年分までしか後払いできなかった。

PC用

関連記事

年金の「繰上げ受給」「繰上げ受給」とは?FPの答えは「繰下げ需給が得!」損得は変わるのか?

老後の生活を支えてくれる強い味方となるのが年金ですが、これから60歳になる人が悩むのがいつから貰うか

記事を読む

医療保険制度改革と医療保険の見直しポイント

2015年5月に「医療保険制度改革法案」が成立し、2016年4月より施行されています。 この記

記事を読む

no image

「モラル」が問われる療養費問題

国民健康保険の療養費詐取の問題が大きくメディアで取り上げられました。このニュースが報道された事や発端

記事を読む

国民年金

年金が振り込まれるまでにかかる日数と手続きの流れをまとめました。

老後の生活資金である国民年金や厚生年金はどのような流れで受け取れるかご存知でしょうか? 平成2

記事を読む

育児・出産

お仕事ママ必読!産休・育休中にもらえる3つのお金とは

産休・育休制度が使えることは知っていても、長期に渡って休むとなると、気になるのはやはりお金のことでは

記事を読む

PC用

妊婦さんが妊娠中に加入できる保険のまとめ

妊婦さん向け医療保険 各社の特徴 【相談】 妊娠中でも加入できる医

火災保険が10%値上げ!長期契約は最大で5年までに改悪。

損害保険料率算出機構は、火災保険料の算定基準である参考純率を平均で10

自転車保険
2021年は自転車保険の加入率が増加。自転車事故には保険で備えよう。

au損保が3年連続となる自転車保険の加入率を全国で調査しました。

no image
交通事故削減に自動車保険で貢献。各地の危険情報をドライブレコーダーが警告。

香川県などは、1月下旬から交通事故防止のため新たな取り組みを導入すると

○十万円節約できる!火災保険を安くする5つの見直しポイント!

火災保険は長ければ、数十年にわたって加入する可能性のある保険です。

→もっと見る

【確定拠出年金の攻略マニュアル】 始め方から利益を出す鉄則まで
【確定拠出年金の攻略マニュアル】 始め方から利益を出す鉄則まで

確定拠出年金(401k)の法律の改正が成立したことを受けて、確定拠出年金に大きな注目が集まっています。

お仕事ママ必読!産休・育休中にもらえる3つのお金とは

産休・育休制度が使えることは知っていても、長期に渡って休むとなると、気になるのはやはりお金のことではないでしょうか。

火災保険を安く出来る5つの見直しポイント!
○十万円節約!火災保険を安く出来る5つの見直しポイント!

火災保険は長ければ、数十年にわたって加入する可能性のある保険です。 見直しの結果が年間保険料にして数千円であったとしても、