1年で100万円貯めたい!そのために必要な3つのお金の考え方
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日常生活の節約
ファイナンシャルプランナーが教えるお金の貯め方
生きていくうえで大切な「お金」。
読者のみなさんは1年間を通じて目標とした金額のお金を貯められているでしょうか?
本記事では、1年で100万円貯めるために必要な3つのお金の考え方についてFP事務所を開業している独立系FPが解説していきます。
「専門家だからこそ伝えられること」、「読者のみなさんに感じてもらえること」がきっとあると思います。
お金の考え方 その1
攻撃は最大の防御!とにかく収入を増やす
お金を貯める基本的な方法には「収入を増やす」か、「支出を減らす」といった2つの方法しか存在しません。
貯金するために多くの場合は「支出を減らす」といった「守り」のスタイルが主流になっているように感じていますが、ここではあえて「収入を増やす」といった「攻め」のスタイルを解説します。
突然ですが、1年間で100万円を絶対に用意しなければならない場合に読者のみなさんはどのような方法を考えますか?
・ 100万円を借りる
・ アルバイトなど副業をする
・ あり金を「投資」して一発勝負する
・ その他
「100万円借りる」方法は、後で必ず返済しなければなりませんので、その場しのぎの方法です。「あり金を「投資」して一発勝負する」方法は、成功すれば御の字ですが、失敗すればさらに多くのお金を用意しなければならなくなります。
このような理由から、どちらも100万円を貯める方法としてはあまりふさわしくないですね。アルバイトなどの副業は禁止されている職場もあると思われますが、やはり収入を増やすために働くのが最も効果的な方法であるのは間違いありません。
クラウドソーシングで収入を増やす
では、どのように働いて収入を増やすのがよいのでしょう?
これはあくまでも一例ですが、特技を活かした「クラウドソーシング」がおすすめです。
「ランサーズ」や「クラウドワークス」といった「クラウドソーシング」は登録するだけで誰でも簡単に自分に合った仕事を見つけてお金を稼ぐことができます。
たとえば、子育てや育児に忙しい「専業主婦」のみなさんは、空いた時間の合間にアンケートに答えて数百円稼いだり、ちょっとした文書やブログを作成して数千円稼ぐといったことも十分可能です。
1年間で100万円を稼ぐためには「1日あたり2,740円」稼ぐことで目標が達成できる計算になりますが、きっと「1日2,740円を稼ぐのであれば、何かできそうだ」と思われた人も多いのではないでしょうか?
ウェブ知識など専門的なスキルを持っているとさらに収入の幅を広げることができます。
金額にとらわれず、こつこつ継続して続けることが100万円貯金への確実な一歩になります。
お金の考え方 その2
貯金に「金利の高低」を考慮しない
「マイナス金利」という言葉を多くの方が一度は耳にしたことがあると思いますが、お金を預金するにしても、お金を借りるにしても「金利の高低」がお金という原資に大きな影響を及ぼします。
とはいえ、お金を貯めるといった目的において「金利の高低」に意識を向けるのは、誤っていると思います。その理由は「そもそも預金の金利が低いから」です。
ざっくり言ってしまいますと、最近の預金金利は低すぎるためにどこの金融機関へ預け入れたところでさほど大差がありません。
さらにいうと、預金の利息には実は「20.315%」の税金が徴収されています。少ない受取利息に対して税金まで徴収されるわけですから、どちらかと言えば非効率的な運用方法になります。
だからといってお金を貯金しないで投資で運用したり、他の方法で運用したりするべきなのでしょうか?
答えは絶対に「NO」です。投資で利益を得ている人は確かにおります。
しかしながら、そのような「ごく一握りの人」は投資経験をつんだり、投資について学んだり、そして、投資でお金を失っても生活していけるだけの人が「投資で成功している」ことをまずもって理解しておかなくてはなりません。
また、投資をするためには投資をするための「元となるお金」が必要です。
一般的に考えますと、このお金は「貯金したお金」や「投資で儲けた資金」から投資します。中には銀行からお金を借りて投資すると考えた人もいるかもしれませんが、このような考えの人はすでにこの時点で投資に失敗する人です。
貯金は「金利の高低」を考える前に、「無理をしないで長く続けられること」の方が大切です。
そのためには、少ない金額であったとしても定期預金や積立定期など毎月定期的にお金を貯金する習慣をつけることが大切です。
お金の考え方 その3
支出に「無駄」がないか確認してみる
貯金は「少額であったとしても長く続けることが大切」である旨を解説しましたが、やはり無駄な支出がないかを確認し、あった場合には早急な対策をとることは貯金をする際に切り離して考えることができません。
短期的に大きな効果が認められるのは、やはり生命保険の見直しでしょう。
新しい生命保険に見直し加入する場合は、支払保険料が高くなってしまう可能性もありますが、そもそも「不必要な保障」にお金を支払っているのであれば、それはまさに「無駄な支出」となります。
このとき、絶対に気を付けたいのは「保険の無料相談を活用しない」ことです。
自分が生命保険を売る立場となってよく考えてみていただきたいのですが、お金が自分の懐に入ってこない仕事を「無料」で引き受けますか?
無料相談をして保険契約を獲得することで、自分に「マージン(報酬)」が入ってくるからこそ無料相談ができる仕組みになっているのです。
中には、不必要な保障を見直すつもりが、かえって不必要な保障のついた生命保険を「買わされた」人も見受けられますが、このようになってしまっては本末転倒です。
当初加入していた生命保険の保障内容まで悪くなってしまっていてはもう目もあてられません。
仮に有料相談であったとしても専門家であるFPへ生命保険を含め問題点を精査してもらう「投資」は、100万円を貯めるといった「リターン」が得やすくなると思われます。相談料も数千円程度ですので、今の問題点と今後の対策方法を得るための効率的な投資方法であるのは間違いないでしょう。
日常生活から節約意識をもつ
長期的な支出を削減するといった意味では、やはり細かな部分を徹底的に洗い出す必要があるでしょう。たとえば、冷蔵庫に入っている食材を無駄に廃棄することなどはありませんか?
一時的に廃棄することは誰にでもあることだと思われますが、日常的に無駄にしているのであれば大きな問題であることはいうまでもありません。冷蔵庫の奥に物を詰め込まない、冷蔵庫に食材を詰め込みすぎないなど、ちょっとした対策で改善されることがほとんどです。
まとめ
本記事では、1年で100万円貯めるために必要な3つのお金の考え方を解説しました。再度おさらいで3つの考え方を以下へ紹介します。
1 攻撃は最大の防御!とにかく収入を増やす
2 貯金に「金利の高低」を考慮しない
3 支出に「無駄」がないか確認してみる
お金を貯めるためには、収入を増やすといった「攻め」と支出を減らすといった「守り」をどちらもバランスよく実行することが重要です。どちらもバランスよく行えることで、その効果が一気に「貯金」といった形で表れるものであると私は考えます。
さきほども書きましたが、1年間で100万円を貯めるためには、1日あたり2,740円稼ぐことができれば目標が達成できます。1年間で貯めたいお金を目標額として設定し、その目標を達成するためには、1日いくら稼ぐ必要があるのか、まずは計算してみましょう。
そして、クラウドソーシングなどで収入を増やす「攻め」と節約や無駄を削減する「守り」を同時並行し、目標達成に向けて努力してみましょう。きっと目標をクリアした時の達成感はこの上ない喜びであることはいうまでもないでしょう。
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