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妊娠中の海外旅行保険【妊婦さんの海外旅行心得】

公開日: : 最終更新日:2016/06/17 海外旅行保険

妊娠している方の海外旅行 -海外旅行保険編-

ninsin3【相談】
いま妊娠中なのですけど、海外旅行保険にはどうやって入ったらいいでしょうか?
どうしても海外渡航が必要な事情があるのですが、無保険で行くことにとても不安を感じています。


前回は「妊娠中の方の旅行心得」について書きましたが、今回は海外旅行保険についてです。

妊娠22週未満の方ならAIU保険会社が加入可能

妊娠中の海外旅行

妊娠中は海外旅行は出来れば控えたほうが良いという意見ももちろんありますが、妊娠前から計画していた旅行や新婚旅行のほか、緊急の海外渡航などどうしても突然のキャンセルが出来ないケースもあります。
妊婦さんの場合は海外旅行保険の加入がかなり難しくなるのですが、今のところはAIU保険会社(エーアイユー)の海外旅行保険ですと妊娠22週未満までの方の加入が可能です(ただし旅行期間が31日以内であることが条件です)。

AIU保険会社の海外旅行保険
http://www.aiu.co.jp/travel/

※ 以下はAIU保険会社HPの「よくある質問」から抜粋

Q:子宮外妊娠など、妊娠初期の異常により海外で治療を受けた場合、「治療・救援費用」の補償の対象となりますか?

A:保険期間31日以内のご契約の場合、治療・救援費用補償特約がセットされている契約には「妊娠初期の症状に対する保険金支払責任の変更に関する特約」がセットされており、責任期間中に発生した妊娠初期の異常により医師の治療を開始した場合も、保険金支払の対象となります。(保険期間31日以内のご契約に自動セットされます。)

※妊娠初期の異常とは。
子宮外妊娠その他の日本国内の公的医療保険制度において療養の給付の支払対象となる症状に相当する妊娠に関する症状をいいます。
なお、妊娠満22週以後に発生したものを除きます。

申し込みは空港窓口よりもインターネット(パソコンやスマホ)がお得

AIU保険会社の加入窓口なら、成田空港や羽田空港にも専用カウンターがありますね。
ですので空港に行ってから申し込むことも可能です。

しかし、出来ることなら空港ではなく事前にインターネットで申し込みしておいたほうが良いと思います。

利点その1:空港よりネット加入のほうが料金が安く済む
利点その2:家を出発して空港に向かうまでの間も保険の対象になる
という利点があるので、だいぶお得です。
特に空港までの移動中に体調不良を起こしてしまう恐れもありますから、その道程もあらかじめ保険に含めてもらえる点は妊婦さんにとってとてもありがたいでしょう。

そして空港窓口でも必ず保険に加入できるわけではありませんから、直前になって保険加入が出来なくて慌てるくらいならやはり前もって加入しておいたほうが安心できるというメリットもあります。

AIU保険会社の海外旅行保険
http://www.aiu.co.jp/travel/
電話サポートがあったので申し込みするときは電話で質問や確認をしながら行うと安心でしょう。

妊娠23週(22週以上)が経過した人はどうしたらいいの?

妊娠23週の海外旅行保険

唯一加入できるAIU保険会社でも妊娠22週未満に限定されるため、「妊娠23週(22週以上)経過している人はどうしたらいいの?無保険で海外に行くの?」と疑問に思われるでしょう。

これについてベストな方法ではないですが、考えられる対策についてまとめてみました。

妊娠・出産に起因する治療は対象外でも、念のため保険には加入しておく

実は妊娠中でも海外旅行保険には普通に加入することはできます。さきほどのAIU保険会社でも申し込みの際に「22週以上の妊婦は海外旅行保険に入れない」とは一切なく、申し込み自体は問題なく出来るのです。
もちろん妊娠・出産に起因する治療費用は支払われませんが、それ以外の補償(妊娠とは関係のない病気やケガ、死亡保障や携行品の盗難補償など)やサービス(現地での通訳サービスなど)は得ることができます。

一番大きなリスクである妊娠・出産に関する治療費が支払われないので、自信を持ってお勧めできるわけではないのですが、妊娠23週以上の人が保険を得ようとすると現状はこの方法しかないと思われます。

他にも以下の対策も考えられます。これらも十分とはいえませんが、それぞれ組み合わせることで最低限の安心は得られるでしょう。

  • 健康保険の海外療養費制度を使えば、一部のお金が戻ってくる(ただしお金を受け取れるのは数か月後のため、現地では全額支払いをしなくてはいけない)
  • クレジットカード付帯保険も妊娠に起因する治療は補償対象外だが、それ以外の補償は有効(ただクレカ保険の治療費用保障はかなり少ないので、やはり別に海外旅行保険に加入したほうが良い)。
  • 一般の医療保険には海外治療費を保障してくれるものもある。だが、入院1日数千円や手術1回数万円というわずかな保障がほとんどなので、スズメの涙になる可能性が高い

海外の保険会社には妊娠23週以上でも入れる保険もあるが・・・

前述のとおり、国内の保険会社では妊娠・出産リスクを保障してくれるのはAIU保険会社になりますが、海外の保険会社のなかには23週以降でも保障してくれる保険会社もあるようです。

Bupa Global (デンマークの保険会社)
http://global.ihi.com/
HCC Medical Insurance Services (アメリカの保険会社)
http://www.hccmis.com/travel/

私はどちらの保険会社にも加入したことがないので詳しくは分からないのですが、最終手段として検討されることになると思います。

ただ、海外旅行保険で重要なポイントとして、海外の病院にかかることになっても日本語でオペレーターと話せたり、日本語通訳サービスが使えるという点があります。国内の保険会社ならば当然ついているこのサービスは、海外の保険会社にはついてませんから、「何かあったときには英語で伝えないといけない」という覚悟が必要です。

海外の保険会社は、英語が日常的に話せる人が加入するにはまだ良いのですが、そうでない方にとってはかなりハードルが高い方法と言えるでしょう。

妊婦が海外旅行中の緊急入院で1億円の出産費用

このようなニュースが4ヶ月前にありました。

妊婦がハワイ旅行中に破水出産 …「1億1千万円超」の医療費を請求妊婦がハワイ旅行中に破水出産 …「1億1千万円超」の医療費を請求される
http://www.mo-hawaii.com/news/2014-11-21/74360.html

海外、特にアメリカやヨーロッパでの治療費は異常なほど高額です。
上のニュースは外国人女性のケースですが、同じことが起きれば日本人でも同じ金額を請求されてしまいます(さすがに1億円は極端ですが、それでも緊急手術&入院をすれば数百万~数千万円は普通にかかります)。

この女性はブルークロスという保険会社で海外旅行保険に加入していました。
しかし彼女は旅行2ヶ月前に膀胱感染症にかかっており、加入した保険には旅行前の病気(既往症)に関する補償は付いていなかったため、そこを保険会社に突かれて支払いはされなかったようです。

アメリカ本土でも「million doller baby」と大きく取り上げられたニュースですが、契約内容からしてかなり彼女には不利な状況と思われます。
無保険はもちろんのこと、適当に保険に入るとこういうことも起こりえますのでどうか気をつけてください。

22週未満であれば国内の保険会社で入れますので、渡航前に必ず検討しておきましょう。
AIU保険会社の海外旅行保険
http://www.aiu.co.jp/travel/

妊婦の方の海外旅行心得のまとめ

必ず医師の意見を事前に聴くこと!

妊娠中の経過や母体状態は個人によって異なります。
必ず産婦人科医に事前に旅行のことを相談し、その意見を聴いてください。
許可をもらった場合でも直前にも検査を受けましょう。

母子手帳は持参しましょう。

boshi注意事項ページはあらかじめよく読んでおきましょう。また現地語で緊急時連絡先も記載しておくとよいでしょう。

現地の医療機関を調べておくこと

日本の病院と同レベルの医療施設、医療技術のある病院かどうか。

飛行機の座席はトイレに行きやすい通路側をとること

ちなみに妊娠期間によっては飛行機搭乗が認められないこともありますので必ず事前に確認しておきましょう。
例えばJAL(国際線)では妊娠36週以降の妊婦さんからは、医師の診断書・同意書をとることを必須としています。
JAL「快適な空の旅のために(妊婦の方)」
https://www.jal.co.jp/health/before/health/people.html

現地での食事

もちろん日本での食事とは違うので、普段から食べなれているものを摂るようにしてください。食生活についても医師の指導に従ってください。

海外旅行保険には加入しておくこと。

加入しない=自己破産も覚悟すべし。

体調管理

旅行だからといってはしゃいで歩き回るなど、体に負担がかかるようなことは控えましょう。
また現地の気候を事前確認し、暑すぎたり寒すぎたりしないように適切な服を用意しましょう。

【参考文献】

「海外旅行保険加入のすすめ」(外務省)
持病があっても入れる海外旅行保険
・JAPAN AIRLINES「健康に不安のあるお客さまへ(妊婦の方)」
・「はじめての妊娠・出産安心マタニティブック」(著者:竹内正人 出版:永岡書店)
・「海外旅行医学ハンドブック」(著者:篠塚規 出版:山と渓谷社)

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