糖尿病でも入れる医療保険をまとめてみました。
これまで糖尿病や持病があると保険には加入できないケースが多かったですが、
最近は色々な保険会社が「糖尿病でも加入できる医療保険」を販売しています。
糖尿病保険について主要な保険会社をまとめてみました。
糖尿病保険 各社の特徴
アフラック | メットライフ生命 | エクセルエイド | |
会社の特徴 | 医療保険に強い外資系大手 | 同じく医療保険に強い 通販型の保険会社 |
糖尿病保険の専門保険会社 |
---|---|---|---|
商品名 | ちゃんと応える医療保険 やさしいEVER | フレキシィゴールド エス | 「糖尿病保険」 |
主な特徴 | 契約後は保険料が上がることはない。 特約で死亡保障をつけることができる。 |
契約後は保険料が上がることはない。 | 1年ごとに保険料が上がっていく。 入院・手術ともに保障されるが、1年間の保障限度額は80万円まで。 死亡保障は別名の商品で販売されている |
加入年齢 | 20歳~85歳 | 30歳~85歳 | 0歳3ヶ月~89歳 |
加入条件 | 3つの告知事項のみ | 3つの告知事項のみ | 3つの告知事項のみ (1型糖尿病の人は条件が緩くなる) |
保険料の例1 30歳女性/通院なし |
3,350円 | 3,306円 | 1,536円 |
保険料の例2 40歳男性/通院なし |
3,470円 | 3,881円 | 2,875円 |
保険料の例3 50歳女性/通院なし |
3,980円 | 4,251円 | 2,971円 |
加入方法 | 郵送または店舗面談 | 郵送またはネット申込 | 郵送またはネット申込 |
出来るだけ同じ条件で整理してみましたが、保障内容に少しずつ違いがあります。
この表はあくまで概要だけをまとめたものですので、詳しくは保険パンフレットや各社HPを参照してください。
表に載せれなかった保険会社も含めて以下で紹介します。
糖尿病保険を扱う保険会社各社の紹介
アフラック
アヒルが出てくるテレビCMでもおなじみの保険会社です。
アメリカに本社があり、医療保険やがん保険に強みがあります。
昔は日本の保険会社は生命保険販売ばかりで医療保険なんて見向きもしなかったのですが、そこをアフラックが開拓してきた経緯があります。
今ではアメリカ本社よりも日本での売り上げのほうが大きくなっています。
糖尿病でも入れる医療保険は「ちゃんと応える医療保険 やさしいEVER」という商品名の引受基準緩和型の医療保険を販売していて、特約で死亡保障を100万円までつけることが可能。
アフラック「ちゃんと応える医療保険 やさしいEVER」
エクセルエイド保険会社
正式には「エクセルエイド少額短期保険会社」という小規模な保険会社。
「糖尿病保険」のみを専門に扱っている保険会社で、比較的新しい会社ながらも着実に加入者を増やしているようです。
糖尿病でも入れる医療保険は「糖尿病保険」と「糖尿病保険プラス」、
糖尿病でも入れる生命保険(死亡保険)は「糖尿病保険ライフ」、「糖尿病保険ミニ」、「糖尿病保険フラット」
という商品名の保険を販売しています。
多くは毎年保険料が上がっていく仕組みの保険ですが、その分年齢が若いうちは保険料が安く済むため、他保険会社での保険料負担が大きく感じられる様ならここが候補になります。
郵送だけでなくインターネットでも加入できます。
エクセルエイド「糖尿病保険」
オリックス生命保険
引受基準緩和型医療保険として「キュア・サポート」を販売しています。
特約を付加することで死亡保障を1500万円までつけることも可能で、解約返戻金もあります。
加入年齢は20歳~80歳まで。
保険料は、
30歳女性:3,261円
40歳男性:3,920円
50歳女性:4,386円
となっている(入院給付金日額5,000円・特約なしの例)。
申し込みは郵送とネットから可能。
オリックス生命「新キュア・サポート」
メットライフ生命保険
「アリコ」という社名から今は「メットライフ生命」という社名に変わっています。
保険商品名は「フレキシィゴールド エス」。
加入年齢は30歳~85歳まで。
保険料は、
30歳女性:3,306円
40歳男性:3,881円
50歳女性:4,251円
となっている(入院給付金日額5,000円・通院なしの例)。
申し込みは郵送とネット、店舗でも可能。
メットライフ生命「フレキシィゴールド エス」
その他の保険商品
社名と商品名のみになりますが、
・アクサ生命保険「OKメディカル」
・チャブ保険「まかせて安心医療保険」
・東京海上日動あんしん生命「メディカルKitラヴ」
というのもあります。
整理してみた結果・・・
こうやって見ると、エクセルエイド社を除くとそれほど各社の料金や保障内容にはそれほど大きな違いはないように思えます。
エクセルエイドは安いですが、毎年保険料が上がっていってしまうので長く契約していきたい人にとってはデメリットですね。
保険選びには”割り切り”も大事
持病のある人にとって、もしも持病が悪化すると加入できる保険の選択肢がさらに狭くなる可能性があるため、今加入できる保険が「最後の砦」とも言えます。
しかし高血圧や糖尿病の人は発症リスクが高くなる分、保険料は通常の医療保険に比べると少し高めになります。
保険でたくさんの保障を得ようとすると保険料負担が大きくなり、いわゆる「保険貧乏」になってしまうかもしれません。
日本では公的な健康保険制度が充実していますから、「このときは医療保険に助けてもらいたいが、それ以外は健康保険で十分」という割り切りも大事でしょう。
貯金でなんとかなるケースも多いですから、自分の健康に不安な方は医療保険の必要性を検討されたら良いと思います。
この記事を書くにあたっての参考文献
・糖尿病ネットワーク
・公益財団法人 生命保険文化センター
・糖尿病のすべてが分かる本(矢沢サイエンスオフィス)
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Comment
わかりやすいサイトをありがとうございます。
わたしは昔から糖尿病を発症しており、最近になって自分でも加入できる医療保険を探していたところでしたのでとても役立ちそうです。
貧乏だから3000円/月でも払えない。
お金がなくて県民共済すら入れないまま、健康診断で糖尿と指摘された。
お金がなくて検査すらしないまま5年経つ。
無料低額診療制度を調べてみたけど、当時の収入はギリギリ無料低額の対象外だったんだよね…。
薬局で試験紙を買って、糖質制限して10キロ痩せ、
試験紙はピンクを維持していたが、糖質制限は金かかるから断念し、体重は元に戻る。
つーか年々増えてる。
ここ半年間は試験紙が濃紺で、(尿糖MAX)
自分の体がどうなっているのか、怖い。
が、春からずっと失業してて、病院に行く金なんてない。
強制保険(健康保険)も、手続しても滞納するだけだからと、
社保→国保の切替さえしてない。
もう、ジワジワ朽ちてくしかないんだろうなぁ