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【プロ厳選】 海外旅行保険代を節約できるクレジットカード活用法

公開日: : 最終更新日:2018/09/04 海外旅行保険

クレジットカードの海外旅行保険
海外へ渡航する時に、大部分の方が「海外旅行保険に加入するか否か」で悩むようです。それもそのはず、渡航先や滞在期間によってはかなり高額と感じてしまう料金(保険料)を支払うことになり、それも掛け捨てです。

例えば、リピーターに人気といわれる海外旅行保険「新・海外旅行保険off!」(損保ジャパン日本興亜)に加入した場合、お隣の韓国へ3泊4日の旅行で必要になる保険料は安くても2,100円。国や滞在期間が異なれば保険料をもっと上乗せしなければなりません。でも、この保険料を低額に済ませる方法があったら嬉しいですよね。

そこで知っておきたいのがクレジットカード付帯の海外旅行保険!
カードを上手に選択することで、“完全無料”で海外旅行保険に加入できるんです。クレジットカード付帯保険をどのように使いこなせるか、詳細を説明したいと思います。

クレジットカード付帯の海外旅行保険について

初めに見ていきたいのが、クレジットカードの保険が適用になる前提条件です。クレジットカード付帯保険は、以下の通り3つに分類されます。

1.海外旅行保険が自動付帯するカード

海外渡航時から帰国までの期間、クレジットカード保有者は自動で海外旅行保険が付帯になる「自動付帯」。一番利便性の高い保険と言えます。

2.海外旅行保険が利用付帯でつくカード

渡航費用の一部をクレジットカードで支払った場合に付帯される「利用付帯」。渡航費用には、渡航先へのフライトチケットだけでなく、空港へ向かう公共交通機関の支払いなども含まれます。例えば、空港までの電車賃をクレジットカードで払ったなら「渡航費用の一部」とみなされ、カード付帯の海外旅行保険が適用となります。

3.海外旅行保険が渡航先利用で付帯するカード

渡航先にて公共交通機関の運賃代金をカード決済した時に保険適用となる「渡航先利用付帯」。利便性の高いカードですが、渡航先が東南アジアなど新興国の場合、公共交通機関の支払いがカード不可のケースもあります。渡航前にカード決済ができるか要チェックですね。

これら3種類の付帯保険があるわけですが、それぞれの条件を満たした時に保険適用となることが前提となります。
では、一般的に付帯される保険の内容はどのようなものでしょうか?

海外旅行保険の中身について

◆傷害死亡・後遺障害

ケガや事故で死亡または後遺障害が残った場合の補償

◆傷害治療費用

ケガによる治療費

◆疾病治療費用

病気による治療費

◆賠償責任

事故・過失などで、他人への損害賠償責任が生じた場合の補償

◆携行品損害

旅行中に携行した物品が盗まれたり破損した場合の補償

◆救援者費用

旅行者が渡航先で入院・死亡した時に家族などが海外現地へ行く費用、旅行者の捜索救助費用などが補償

以上の項目がクレジットカード付帯保険の一般的な内容となっていますが、保険会社提供の海外旅行保険との一番の違いは「疾病死亡」です。クレジットカード付帯保険に疾病死亡、つまり、病気で死んだ場合の補償は含まれていませんが、保険会社の旅行保険にはたいてい組み込まれています。

ただし、旅行中に突然病気で死亡するケースはほとんどないので、疾病死亡に関しては深く考えないで良いのではないかと私は思います。

クレジットカード付帯保険の活用方法

次に考えたいのが、クレジットカード付帯保険の補償額です。どのカードをどのように使うべきか考える時、先ずはカードの補償額について知る必要があります。

一例ですが、年会費無料のクレジットカード、【REX CARD Lite】の補償額を見てみましょう。

【REX CARD Lite】の補償内容

年会費:無料
◆傷害死亡・後遺障害:2000万円
◆傷害治療費用:200万円
◆疾病治療費用:200万円
◆賠償責任:2000万円
◆携行品損害:20万円
◆救援者費用:200万円

REX CARD Liteは年会費無料で、しかも保険は自動付帯ですので、旅行者に人気の一枚となっています。
ポイントは保険の各項目ですが、その他年会費無料クレジットカードと比較すると、補償額・補償内容と申し分ないと思います(その他クレジットカードの補償額に関しては後述します)。

ただし、クレジットカード付帯保険は保険会社販売の海外旅行保険と比べると、どうしても補償内容が見劣りしてしまいます。冒頭で少しふれましたが、損保ジャパン日本興亜の「新・海外旅行保険off!」で、3泊4日韓国旅行のための保険料と補償内容は以下の通りです。

【新・海外旅行保険off!】 の補償内容

保険料:2,100円
◆傷害死亡・後遺障害:2000万円
◆疾病死亡:1000万円
◆傷害治療費用:1000万円
◆疾病治療費用:1000万円
◆賠償責任:1億円
◆携行品損害:30万円
◆救援者費用:1000万円
◆航空機寄託手荷物遅延等費用:10万円

クレジットカード付帯保険と比較すると、一目瞭然ですね。保険会社の保険の方が、補償内容と補償額でともに上をいっています。

特に注目したいのが、疾病/傷害治療費用。
海外渡航中に利用する確率が一番高いのは、ケガ・病気による医療費で、クレジットカード付帯保険の補償額は一般的に200万円なのに対し、保険会社の保険は最低でも1000万円まで補償されます。

となると、やはり保険会社の保険に的を絞った方が良いのかというと、決してそうとは限りません。というのは、実は複数のクレジットカード付帯保険の補償額は合算できるんです。

ここで、もう一枚のクレジットカード、【楽天カード】の補償額を見てみましょう。

【楽天カード】(利用付帯、年会費無料)の補償内容

◆傷害死亡・後遺障害:2000万円
◆傷害治療費用:200万円
◆疾病治療費用:200万円
◆賠償責任:2000万円
◆携行品損害:20万円
◆救援者費用:200万円

楽天カードは上述したREX CARD Liteの保険内容と全く同じで、自動付帯と利用付帯の違いがあるだけです。

2枚のカード(ここではREX CARD Liteと楽天カード)の補償額は、傷害死亡・後遺障害以外は合算できます。傷害死亡・後遺障害は補償額の高い方が限度となり、その他項目はすべてのカード補償額を合算して計算できるというわけです。分かりやすいように、以下の表をご覧ください。

カード名 REX CARD Lite 楽天カード 合算合計
死亡・後遺障害 2000万円 2000万円 最高2000万円
傷害治療 200万円 200万円 400万円
疾病治療 200万円 200万円 400万円
賠償責任 2000万円 2000万円 4000万円
携行品 20万円 20万円 40万円
救援者 200万円 200万円 400万円

このように、死亡・後遺障害は限度額が高い方が採用になり、その他項目は補償額を合算できます。
ちなみに、上2つのカードは、REX CARD Liteが自動付帯、楽天カードが利用付帯ですので、渡航前に楽天カードを使って渡航費用の一部を支払っていることが保険適用の条件となります。

また、ここでは2枚のカードだけを例に出しましたが、3枚以上でも合算できます。極端な話ですが、自動付帯のカードを4枚持っていたら4枚分の補償額を合算できるわけですね。

ただし、注意点が一つ。同じ発行元のクレジットカード補償額は合算できないことがあります。
ジャックスの2枚のカード、オリコ系列の2枚、などなど。合算できるか否かは、クレジットカード申請前にカード会社に直接問い合わせた方が良いでしょう。

クレカライターの私がおすすめしたいクレジットカード

さて、クレジットカード付帯保険の使い方、だいたいお分かりいただけたと思います。最後に、どのクレジットカードを取得すべきか見ていきましょう。

以下ご紹介するのは、基本的に年会費無料のものがほとんどで、コストパフォーマンスを重視しました。そして、保険適用期間はすべて上限90日となります。
それを踏まえて、以下の表をご覧ください。
まずは自動付帯のおすすめカードからです。

【自動付帯】

カード名 REX CARD Lite エポスカード JCB EIT オリコVisa payWave
死亡・後遺障害 2000万円 500万円 2000万円 2000万円
傷害治療 200万円 200万円 100万円 200万円
疾病治療 200万円 270万円 100万円 200万円
賠償責任 2000万円 2000万円 2000万円 2000万円
携行品 20万円 20万円 20万円 20万円
救援者 200万円 100万円 100万円 200万円
引受保険会社 三井住友海上 三井住友海上 損保ジャパン日本興亜 損保ジャパン日本興亜

REX CARD Lite、エポスカード、JCB EITは年会費無料です。オリコVisa payWaveは初年度年会費無料で、2年目以降は基本的に1250円の年会費がかかりますが、年1回でも利用すると翌年の年会費が無料になりますので、実質無料と言えます。

次は、利用付帯のおすすめカードです。

【利用付帯】

カード名 Yahoo!JAPANカード
Suica
リクルートカード
死亡・後遺障害 2000万円 2000万円
傷害治療 200万円 100万円
疾病治療 200万円 100万円
賠償責任 2000万円 2000万円
携行品 20万円 20万円
救援者 200万円 100万円
引受保険会社 三井住友海上 損保ジャパン日本興亜

こちら2枚のカード両方とも年会費無料となります。
最後に、渡航先利用付帯のおすすめカードとなります。

【渡航先利用付帯】

カード名 楽天カード リクルートカード
死亡・後遺障害 2000万円 2000万円
傷害治療 200万円 100万円
疾病治療 200万円 100万円
賠償責任 2000万円 2000万円
携行品 20万円
救援者 100万円
引受保険会社 三井住友海上 損保ジャパン日本興亜

渡航先利用付帯カードの中で、特に注目したいのがリクルートカード!
リクルートカードは実は利便性の高いカードでして、渡航前の利用付帯カードとして利用可能でありながら、渡航先での利用付帯カードとしても利用できる、いわば万能型利用付帯カードとなっています。
このようなカードは他にほとんどありませんので、ぜひ取得したい一枚です。ちなみにリクルートカードは年会費無料です。

また、Yahoo!JAPANカードSuicaの初年度年会費は無料、2年目以降は500円かかります。しかし、年間10万円以上の利用で翌年年会費無料となりますから、10万円利用できそうなら利用し、10万円利用しなくても翌年度の年会費500円を「保険代」と捉えて素直に支払うのも良いかと思います。

保険会社の海外旅行保険(バラ売り)を活用するのも良い

クレジットカード4枚の補償額を合算しても、例えば、ケガや病気による治療費の補償限度額は800万円がやっと。「その額では満足できない、不安だな・・」という方は、クレジットカード保険の+αとして、別個で保険会社の海外旅行保険に加入することにしましょう。

補償を自由に選択できる(バラ売りしてくれる)海外旅行保険は少ないのですが、前述の日本興亜損保ジャパンは対応しており、またインターネット加入をすると通常料金の最大40%も保険料を割り引いてもらうことが出来るのでお勧めです。
損保ジャパン日本興亜の海外旅行保険サイト http://sompo-japan-co.jp/

「保険は安心料」という言葉がありますから、クレジットカードを活用しつつ、自分が安心できる補償額になるよう設定すればOKです。

90日以上の旅行にもクレカ保険を活用するには

海外旅行保険が自動付帯のカードを数枚保有し、利用付帯のカードで渡航費用を支払い現地へ。
これで旅行期間中は保険適用となりますが、90日以内に帰国せず長期滞在の場合は、90日経過後、現地の公共交通機関代金を「渡航先利用付帯」カードで支払えば、さらに90日の旅行保険が適用になります。

まとめ

「海外旅行保険代を節約できるクレジットカード活用法」は以上になります。
いかがでしたでしょうか。

クレカ保険は無料のものとはいえ、侮れない保険だと思います。
ぜひこの記事を参考に、海外旅行保険付帯のクレジットカードを選別していただければと思います。

執筆者紹介

執筆者:F.O
職務経験を基にしたマネー活用・資産運用に関する記事のライティングを担当しています。株式投資、FX投資、クレジットカードをメインに鋭い視点からなる記事を執筆します。

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