保険選びの知恵袋
最新のお知らせ

スマートフォンでも閲覧できるようになりました!

「保険辛口ランキング100」書評その1 ~がん保険と専門家選びの重要性~

公開日: : 最終更新日:2017/03/11 医療保険

保険辛口ランキング

これから書かせてもらう内容は「保険辛口ランキング100」という雑誌に掲載された、がん保険の入門ガイドによる書評になります。

同雑誌内の他テーマについての書評は以下になります。
「保険辛口ランキング100」書評その2 ~保険で失敗しないための予備知識~
「保険辛口ランキング100」書評その3 ~損をしない二者択一で、保険を極める~

全体的な感想

本雑誌は第一線で活躍する専門家(ファイナンシャルプランナー)が保険加入のいろはをはじめ、保険会社の社員や保険ショップの担当者の口からはまずもって聞く事ができない内容などについて、保険に悩む読者に分かりやすく紹介したものです。
いわゆるガイド本とも言われますが、同じ専門家として実に良くできた内容に仕上がっていると感じました。

専門的な考え方においては持論の異なる部分があったものの、保険設計分野においては社会保障制度や税法を意識した考え方が多々見受けられ、正に良い保険に加入するための教科書になる言っても過言ではありません。

ガンやガン保険を取り巻く環境について

現在、我が国では2人に1人ががんに罹患する時代に突入しました。
そして国立がん研究センターのデータによると、がんの死亡率は4人に1人となっております。この割合における感じ方は人それぞれ異なりますが、これに比例してがん保険の必要性も変化すると考えられます。

そもそもがん保険は医療保険と異なり、「がんしか保障されない」といったデメリットが存在します。保障範囲が医療保険に比べて狭いため、加入の優先順位はどうしても遅れをとってしまうがん保険ですが、がん治療における効果は実に高く、がんと診断され入院、手術を経て退院、通院までをすべて保障するといった優れものです。

また、がん保険のもう1つの特徴としては診断給付金が挙げられます。
診断給付金とは、医者からがんと診断された場合に受け取る事ができる保険金で100万円から300万円が主流となっている様です。使い道としては、治療の準備費用から海外旅行の旅費など多種多様ですが、このお金がはたして本当に必要かどうかには疑問が残りますが・・。

もちろんがん治療の前にまとまったお金が手元に届くことでお金の心配をしなくても良いという安心感は否めませんが、人生最期の海外旅行はいかがなものか、人それぞれ意見の分かれるところでしょう。

高額療養費の説明は誤解を招きやすい記述か・・

話は変わって、我が国は「国民皆保険制度」といって国民1人1人が何かしらの公的保険に加入しています。例えば、健康保険や国民健康保険いわゆる国保などがこれにあたります。そして、これらの公的保険には「高額療養費制度」が存在します。

高額療養費制度は病気などで高額な医療費がかかってしまった場合にその人の所得に応じた自己負担限度額のみ支払えば良いといった素晴らしい制度です。これについても雑誌上では、読者が気になるがんの治療費やがんになる確率などに表やグラフを取り入れ、全体的に分かりやすく説明されています。

一方で高額療養費制度を理解していない読者には大きな誤解を与えてしまいかねない表記であると感じる部分も見受けられました。例えば、「がんの治療費は1回の入院でおよそ15~30万円です」という回答。

確かに細かな部分までよく読むと一切誤った事は記載されていないものの、がんの治療にかかる金額は「高額療養費制度を適用する事によって2ヶ月で15万円から30万円」などと、より読者に自己負担金額が伝わりやすいものにするべきであったと感じます。読者は大きな文字には目がいきますが、細々とした小さな文字は興味がなければあまり読まないという心理について語弊を持たせる事なく伝える必要性があると考えます。

一昔前、がんは「不治の病」と言われておりました。しかしながら、現代においては治せる病、場合によっては完治する病となっております。これは医療技術の進歩の賜物であると言えます。

そして、そのおかげでがん治療は入院期間が短く、通院期間が長いといった治療方法にシフトしているといった特徴があります。
今後、この状況はますます進んでいく中で、この説明書きが不十分な事には正直残念でなりません。保険のガイド本だけにやむを得ないのも理解せざるを得ませんが、最も読者に知っておいてもらわなければならない事だと感じます。

総評として とても読みやすく読む価値が高い保険ガイド本

今回の書評は全体的に否定する部分が多かった様に思われがちですが、初心者のための基本的なガイド本としては、高評価を付けさせていただきたいと思っております。否定的な部分が多かったのは、あくまでも筆者も同じ専門家であり、考え方が異なっている部分もあったからだと理解していただければ幸いです。

平成27年11月現在、金融庁が生命保険販売の免許を交付している保険会社の数は38社あります。この中から専門家が選ぶがん保険にそれぞれ違いがあっても何ら不思議な事はないと理解いただけるのではないでしょうか。人の考えは十人十色です。

とは言え、冒頭あたりでも述べさせていただきました様に、保険設計分野においては社会保障制度や税法を意識した考え方が多々見受けられ、ファイナンシャルプランナーの深い知識と存在価値が再認識できます。保険が気になる読者の方には基本的な知識をこの本でしっかりと身に付け専門家であるファイナンシャルプランナーへ相談する事を是非、お勧めしたいと心から思っています。


同雑誌内の他テーマについての書評は以下になります。
「保険辛口ランキング100」書評その2 ~保険で失敗しないための予備知識~
「保険辛口ランキング100」書評その3 ~損をしない二者択一で、保険を極める~

PC用

関連記事

若年者が知っておくべき生命保険の選び方

この記事では、「若年者が知っておくべき生命保険の選び方」と題して、将来において役に立つ生命保険の選び

記事を読む

保険のQ&A

妊婦でも入れる医療保険についてお勧めを教えてください。

解決済みの質問 相談者名 はすママ(30代女性) 妊婦でも入れる医療保険についてお勧めを教えて

記事を読む

三井住友海上あいおい生命、新医療保険Aの申込件数5万件を突破

この保険が売れている理由は様々なオプションが用意されていることだと思います。 1つの保険で自分にあっ

記事を読む

三井ダイレクト損保が三井住友海上あいおい生命の医療保険を販売開始

今回、MS&ADグループの三井ダイレクト損保で三井住友海上あいおい生命の医療保険の取り扱いを開始しま

記事を読む

アフラックの「ちゃんと応える医療保険 EVER」の3つの新特約を分析してみた

アフラックは終身医療保険(ちゃんと応える医療保険EVER)に付加できる3つの特約を新たに発売する事に

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


PC用

医療保険制度改革と医療保険の見直しポイント

2015年5月に「医療保険制度改革法案」が成立し、2016年4月より施

【持病のある方必見】持病補償のついた海外旅行保険に加入する方法

持病のある人にオススメの海外旅行保険とは 病気を治療中であったり持病

合格者が教える!FP資格取得のためのお勧め勉強法はこれ。

お金の専門家とも呼ばれるFP(ファイナンシャルプランナー)。 その需

不動産所得の税金
こんな方は要注意!住宅ローン審査に通らない理由&通りやすくする方法

マイホーム購入で多くの方が利用している住宅ローン。誰でも申し込めるもの

健康保険の「被扶養者が受けられる給付」まとめ

会社員の夫、専業主婦の妻。 このような世帯の場合、夫は健康保険の「被

→もっと見る

【確定拠出年金の攻略マニュアル】 始め方から利益を出す鉄則まで
【確定拠出年金の攻略マニュアル】 始め方から利益を出す鉄則まで

確定拠出年金(401k)の法律の改正が成立したことを受けて、確定拠出年金に大きな注目が集まっています。

お仕事ママ必読!産休・育休中にもらえる3つのお金とは

産休・育休制度が使えることは知っていても、長期に渡って休むとなると、気になるのはやはりお金のことではないでしょうか。

火災保険を安く出来る5つの見直しポイント!
○十万円節約!火災保険を安く出来る5つの見直しポイント!

火災保険は長ければ、数十年にわたって加入する可能性のある保険です。 見直しの結果が年間保険料にして数千円であったとしても、